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【揖斐川ワンダーピクニックインタビュー】町と自然、新しさと古さが混在する場所
2016.05.24 Tue
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
岐阜県最西部に位置する揖斐川町。人口2万人余りの小さな町を舞台にフェスが開催されている。町と自然を舞台にした揖斐川ワンダーピクニック。町でマーケットを楽しみ、自然の近くでライブを楽しむ。今年、2回目の開催を迎えるオーガナイザーの久保田大介さんにインタビュー。
—— 揖斐川ワンダーピクニックをそもそも立ち上げたきっかけを教えてください。
新婚旅行で石垣島に行って偶然、オリオンビールフェスタっていうのがやっていて地元の揖斐川でもなんかやってみたいと思った。それから3年ぐらいは想像するだけ。ある時やると勝手に決めていつも遊んでいる友達に声をかけた。音楽好きも多かったし、出演者も出店者も友達という環境で始めたのが最初(サマーフェスタイビガワ)。7回やったところで、ノウハウ、人脈をみてもっと面白くなるはずと思ったのがワンダーピクニックをやろうと思ったきっかけです。
—— 町と自然を舞台にしたフェス。揖斐川とはどういう町ですか。
居住空間と自然が近いんですよね、山の中っていうわけじゃない(濃尾平野の始まりなんで市街地は、まったいら)。けど、会場になっている場所は中心の三輪神社を抜けるとすぐ山に入っていく子供のころからそこで遊んでました。この時期は水田が広がってグリーン一色ですごくきれいな街です。
—— 揖斐川ワンダーピクニックの特徴を教えてください。
新旧混在というのが恒久的なテーマです。ずいぶんすたれたけど趣きを残す古い街に突如現れるマーケットとそのクオリティーに驚くはず。山道をのぼると新緑いっぱい、プライベート感たっぷりの特設ライブステージが出現します。森(ライブエリア)と町(マ―ケットエリア)を両方行き来できることが魅力だと思います。
—— 音楽だけではなく、アートやマーケットも独創的なものがセレクトされています。どんなマーケットが現れるのですか。
フードは人気のスープカレーや、特産のソーセージ、思考を凝らした一味違うものばかり。IAMAS(情報科学芸術大学院大学)との共同企画 「地獄絵スタンプラリー」や三輪神社とのコラボ、オリジナルおみくじを結んで作る「虹の輪大作戦」などもあります。
—— メインステージのいある城台山公園からマーケットなどがある三輪神社や商店街までは、あるいて行き来できるのですか。
歩いて行けます、すこし上りますけど。シャトルバス増発してあるので楽々で楽しめます。
—— 初めて参加する方に、どんなアドバイスがありますか。
マーケットは普段住んでる人もいますから、マナーは必至ですね。ピクニックといっても自然相手ですから、歩きやすい靴とか服装だとより快適に過ごせると思います。
—— ここでどんな時間を過ごして欲しいと考えていますか。
この場所でフェスができるとは多分だれも思ってなかったと思います。でも、出来たんです。イベントのプロなんか一人もいません。誰かを思って何かすればできる事ってたくさんあるから、この日この場所で過ごすことで。そういう思いが伝染するといいですね。
—— 開催が近づいています。オーガナイザーの現在の心境を聞かせてください。
僕らが準備はしたんですが、皆さんが来ることで僕らが創造できないワンピクが出来上がるんです。それが楽しみです。
会期:5月29日(日)10時〜20時
会場:揖斐川市街地 及び 播隆山麓
出演:在日ファンク、アン・サリー、LUCKY TAPES、Rihwa、WAIWAI STEAL BAND