- フェス
フェスおじさんの「フジロックはこれを見なきゃ!」第6回 新時代のカリスマ CON BRIO
2016.06.19 Sun
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
ミュージシャンにインタビューする機会があると、今、どのアーティストに注目しているのかという話題になることが多い。春から夏にかけての時期であれば、フジロックに来日するミュージシャンではどうか、と話が盛り上がっていく。
フェスエコの取材でインタビューしたSuchmosのメンバーにもそんなことを聞いてみた。Suchmosから帰ってきた答えが「Con Brio」だった。「発表されているラインナップで、まったく名前の知らないバンドを調べていたんですね。そしてコン・ブリオってYOUTUBEで映像を見てみた。ボーカルは俺たちよりも若い。俺ら的には、ブルーノ・マーズ級の新型スーパースターが来たぞ、みたいになっているんですよ」とSuchmosのYONCE。取材が終わって、コン・ブリオの映像を見てみたら、確かに新しい才能が見えてきた。
今年23歳になるカリスマ性に溢れるジーク・マッカーターを中心にしたコン・ブリオ。結成は2013年で、去年セルフプロデュースでファーストEPをリリースし、本格的に活動を開始した。今年になって、オーストラリアのバイロンベイ・ブルース・フェス、アメリカのボナルーやマウンテンジャム、オランダのノース・シー・ジャズ・フェスなどのビッグフェスの出演を決め、そしてフジロックにやってくる。日本とヨーロッパで先行発売されたファーストアルバムが発売されたのは6月15日。まだファースト・アルバムがリリースされていないのにもかかわらず、これだけのフェスからオファーが来ているという事実だけでも、彼らがいかに注目されているのかがわかる。
ファンクでソウルフルでエネルギッシュ。ジーク以外のメンバーは、長く音楽活動を続けているツワモノたちで、演奏のスキルも高い。ブラックミュージックというフィールドだけではなく、新しい時代のスタート言えるだろう。
フィールドオブヘブンのライブはもちろん、金曜深夜に予定されているクリスタルパレステントのライブも要注目。