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フェスおじさんの「フジロックはこれを見なきゃ!」第8回 森とシンクロするサウンド ジェイムス・ブレイク
2016.07.13 Wed
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
実は、フジロックだけではなく、ジェイムス・ブレイクのライブを体験したことがない。どんなライブをするのか、ある程度はイメージできるアーティストもいるのだが、ジェイムス・ブレイクはまったく想像できない。だからこそ、楽しみも高まっている。
ジェイムス・ブレイクは1988年生まれ。2009年に自身の寝室でレコーディングしたシングルをリリース。UKクラブシーンで注目を集めていき、2011年にファーストアルバムをリリース。翌年にはフジロックのホワイトステージのヘッドライナーに抜擢されるなど、20代前半であるにもかかわらず、世界から注目を集めるアーティストのひとりとなった。
今年6月、サードアルバム『ザ・カラー・イン・エニシング』を発表。フジロックにも4年ぶりにやってくる。
内省的なエレクトロ・ポップ。心の奥底に深く沁み入っていくサウンド。その音はシンプルで美しい。リリースされたサードアルバムを聞く限り、「踊る」ようなサウンドではない。けれど聞くほどに、まだ使いきれていない脳の部分を、優しく刺激してくれているようだ。だからこそ、どんなライブになるのか興味深い。音だけではなく、映像やライティングにも、かなりポイントがあるライブになることは間違いない。
ジャイムス・ブレイク、そしてその後に続くシガー・ロス。音と光が、苗場の森でどうシンクロするのか。あと1週間で、その答えが目の前に現れる。
JAMES BLAKE 7月22日(金)GREEN STAGE 18:50~20:00