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雪の中の野外フェスで感じる楽しさとは? 祝・豪雪JAM10周年!
2017.01.27 Fri
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
日本有数の豪雪地帯である、新潟県十日町市。1月26日午前9時時点の積雪深は、十日町市の平均で159.6センチとなっている。
こんな雪深い場所で、野外フェス「豪雪JAM」の一回目が開催されたのが2008年のことだった。豪雪に見舞われての初開催。関東地方の大雪によって開催を断念せざるを得なかった年もあった。そして今年、10回目の開催を数える。雪の中という、世界でも他に例を見ないだろう野外フェス。なぜここでやろうと思ったのか。続けてこられたモチベーションとは何なのか。三代目豪雪JAM実行委員長の酒井直亮さんに、「豪雪JAM」に対する思いを聞いた。
–––– 今年10回目の開催となりますが、続けてこられた一番のモチベーションはなんだと思いますか。
地元十日町市に多くの方に来て欲しいという思いです。
–––– そもそも、野外フェスには不向きな冬にフェスを開催しようと思った動機は?
たくさんあるフェスの中で特徴あるフェスにしたかったんです。ここ十日町市は全国でも有数の豪雪地帯なので、迷わず土地の特性を活かせる冬にしました。
–––– 2月の十日町。確かに豪雪ではあるのだけど、思っていた以上に暖かい年もあります。参加するにあたって、どんなものが必要ですか。
一面が雪なので、晴れると下からの照り返しが強いんです。日焼け止めやサングラスがあるといいです。あと一休みするのにアウトドアチェアがあると便利です。気温が低くなった時は、定番ですが携帯ホッカイロがあると温かいですね。皮系のブーツは水分を吸うので、水を通さないブーツがいいです。スタッフの多くはソレルのスノーブーツを愛用しています。
–––– 今年は昨年よりも多い7つのアーティストがラインナップされています。ステージが増えるなど、変更があるのですか?
はい、ステージが2つあります。場所はまだ秘密です。
–––– 十日町はどんな町ですか。
豪雪地帯はもちろんなんですが、四季がはっきりしていて自慢の米、野菜、きのこ、豚肉、酒があります。地元に誇りを持っている人が多く、地元住民の連携は強固で、何かやる時の瞬発力はすごいです。
–––– 10年前と今年、「豪雪JAM」も変わったところと変わらないところがそれぞれあると思います。変わったところ、変わらないところを教えてください。
変ったところは、地域の方のサポートがどんどん強くなっていますね。「豪雪JAM」を皆さん理解して下さって、協力をお願いする時も細かく言わなくても話しが進むことが多いです。変らないところは、実行委員会の想いですかね。カッコつけ過ぎかな…(笑)。「ここ十日町市に多くの人に来て貰うには?」ということから始まっているので、何か迷いがあった時はそこを考えれば答えはすぐ出ます。
–––– 「豪雪JAM」で、どんな時間を過ごしてほしいと思っていますか。
音はオール吸音材(雪)なので、スカッと抜けて最高です。ステージはもちろんですが、厳選された出店も是非是非お楽しみください。17時にフェスは閉演しますが、食のレベルの高い十日町市の街も是非楽しんで欲しいです。
開催日時:2月19日(日)10時〜17時
会場:新潟県十日町市城ヶ丘ピュアランド
出演:YOUR SONG IS GOOD、切腹ピストルズ、SARATOGA、SAIRU、三宅洋平、児玉奈央 & Magical Echo Land、大竹重寿 元晴 小泉P克人 小林洋太 中里たかし、Gravityfree
※お得な日帰りツアー、一泊二日のバスツアーも用意されています。