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【キャンプインフェス】フジロック開催間近!アーティスト徹底解説。DAY1「2017年という時代を象徴する音たち」
2017.07.07 Fri
©宇宙大使☆スター
夏フェスシーズンがいよいよスタート! Akimamaではキャンプインフェスの魅力を数日にわたり特集してお伝えしていきます。まずはキャンプインフェスの先駆け、フジロック。ちょうど3週間後の7月28日は初日を迎えます。きょうから3日連続で、DAY1、DAY2、DAY3、それぞれみどころをじっくりご紹介いたしましょう。
2017年の「フジロック」のラインナップ。「旬で雑多」なアーティストがバランス良く揃った印象だ。ジャンルで区分するのもやや古い印象もあるのだが、
多少テーマを持ってオススメのアーティストをピックアップしようと思う。
初日の28日のテーマは「2017年」。この原稿を書いている4月末時点で。今年が3分の1経過したわけだが、この短い期間に質の高い作品をリリースしたアーティストが、ずいぶんと都合よくこの日の枠できれいに収まっている。
Pick up →→→ GORILLAZ
ヘッドライナーはゴリラズ。アニメキャラがメンバーというギミックで5から6年周期で作品を発表。4月末に発表した新作『ヒューマンズ』では、ヒップホップにブラーを想起させるようなキャッチーなメロディが垣間見えるような内容と、デーモン・アルバーンのセンスが光る一枚となった。しかも、豪華な客演により構成された作品ゆえにライブではまた違った雰囲気の演奏が聴けるはずだ。ゴリラズといえば当然ながら映像やライティングなどを駆使したステージに注目が集まる。初日からこの極上エンターテイメントは実に贅沢だ。
Pick up →→→ The XX
イギリスのバンドで、もう一組2017年を代表するであろう作品を発表したザ・エックス・エックス。サードアルバムの『I See You』はミニマリズムというキーワードからよりメロディの美しさが際立つ。昨年12月に来日した際のライブでもサポートなしのトリオで演奏していたし、アルバムで作り出した繊細な楽曲の数々が野外ライブでどのような形で再現されるのか気になるところだ。
Pick up →→→ RAG'N'BONE MAN
UKの注目アーティストといえばソウルシンガー、ラグンボーン・マンも見逃せない。2月に発売されたデビューアルバム『Human』が本国で空前のヒット。現在快進撃中のエド・シーランにあやかって「デビュー作がエドより売れた」というキャッチコピーはいかがなものかと思うが、アデル以降、特にしっかりとした歌ものが支持される基盤が整っているUKチャートの中でも、素朴にド直球で歌い上げるソウル・シンガーの登場は期待大、生でどんな歌が聴けるか大注目である。
Pick up →→→ SAMPHA
同じくUKの新世代のソウルシンガーではサンファも今年のはじめに素晴らしいアルバムを発表したひとり。その音の繊細さからアルバム・アーティストという印象が強かったが、普段はピアノの弾き語りでライブをしていて歌の表現力も素晴らしい。
Pick up →→→ Father John Misty
UKアーティストばかり紹介してきたが、USインディシーンの中でもファーザー・ジョン・ミスティは、この日の大推薦アーティストのひとり。元Fleet FoxesのドラマーだったJ・ティルマンのプロジェクトだが、出すアルバムどれもが高い支持を得てきた。先月リリースされた新作『PURE COMEDY』も時代を超越した大傑作。
70年代のロックやシンガーソングライターなどの愛好者に刺さるメロディや作風で、目隠しで聴かされて「昔の隠れた名盤」と言われたら絶対に騙される人続出だと思う。アメリカ発のヒット作というと、ヒップホップやR&Bばっかりという人は、まずはこの最新作を聴いてフジロックに備えて欲しい。
Pick up →→→ RADWIMPS
さて国内アーティストにも目を向けてみたいと思う。昨年映画『君の名は。』で国民的支持を得たRADWIMPSも出演する。もはやチケット入手困難な国内バンドのひとつということで、彼らを目当てに来るファンも少なくないだろう。フロントマンの野田洋次郎は自身のプロジェクト、illionで過去に出演を経験しているが、昨今の盛り上がりからRADWIMPS出演という流れはネット上でも話題にはなるだろう。ちなみに先日行われたコールドプレイの東京ドーム公演のオープニングアクトでは、あの「前前前世」を敢えてやらなかったとか…。
Pick up →→→ QOTSA
あともう一組超大物を忘れていた。クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ。日本のファンにとってはもはや「キャンセル常習犯」であり、「本当に来るのかよ?」との声も聞こえて来そうだが、フジロックも2005年、2011年とフラれている。今度こそという思いはファンにとって強いだろう。4年ぶりのアルバムがほぼ完成し、最終のミックス状態との報道も伝えられている。来日直前に行われる豪州ツアーも売り切れ続出とのことなので、今回こそ絶対に来る。そう願いたいところだ。
(Text=Hideki Hayasaka)
※Festival Echo '17を再編集し掲載しています
明日はDAY2、7月29日(土)の出演者アーティストをたっぷりご紹介いたします!