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【キャンプインフェス】フジロック開催間近!アーティスト徹底解説。DAY3「歌の持つ美しさの再確認」
2017.07.09 Sun
フジロック出演アーティストの徹底解説はDAY3! 7月30日です。最後まで目白押しのフジロック、幸福な週末の締めくくるラインナップをご紹介。
30日の共通テーマを…と考えたがバラエティに富みすぎてなかなか思いつかない。女性ボーカルが並んでいるが、あえてこの日は「歌を楽しむ最終日」という切り口で紹介したいと思う。
Pick up →→→ BJÖRK
なんといってもヘッドライナーのビョーク。もはや特定ジャンルの枠に収まらず、DJ、ヴィジュアル・アートの分野などその表現のフィールドは拡がり続けている彼女だが、4月に入り最新作『Vulnicara』リリースを前にVR対応のミュージックビデオを投下し、また新たな一面を見せている。 今回、どのようなライブをするかはまったく予想できないが、先日行われたFestival CEREMONIAでのショウではオーケストラと巨大スクリーンに写し出されたCGや自然動物などの映像を組み合わせたヴィジュアルをバックに、ファッションこそマスク姿で歌い続けるなど奇抜だが、たっぷりと歌を聴かせるセットを披露していた。近年、 DJセットもライブもやるたびに事件のように報じられる彼女、苗場でもとにかく特別な体験が待っていることだろう。
Pick up →→→ Thundercat
そして来日公演があっという間に売り切れたサンダーキャットだ。彼のことをブラック・ミュージックのフロントランナーという認識で理解している人も多いと思うが、特に最新作の『ドランク』は、AORやらメロウな歌ものが大好きな人たちにぜひ聴いて欲しい。まだひと押し足りないのでもうひと押しすると、このアルバムにはゲストボーカルにマイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスが参加している。これでわかる人は黙ってレッツゴー。
Pick up →→→ Lorde
さらに歌モノという縛りで語ると、 この日はシンガー・ソングライターの当たり日でもある。2013年のグラミー賞で10代で複数受賞したロード。20歳になり4年ぶりのセカンド・アルバムが6月に届けられる。リード曲の出来栄えも上々だし素晴らしい演奏が聴けそうだ。
Pick up →→→ ÁSGEIR
新作を発表したばかりのアイスランドの天才SSW、アウスゲイル。3年ぶりのアルバムでは透明感溢れるピアノサウンドにエレクトロ要素も進化。今回がメジャー2作目だが、もはやトップアーティストの風格すら感じられる。大ブレイクの予感を感じさせるシンガーだけに、このタイミングで是非見ておきたいアーティストのひとりだと思う。
Pick up →→→ Sturgill Sinpson
そして30代後半になって2作連続で全米1位、グラミーノミネートという夢のようなブレイクを実現したスタージル・シンプソン。アメリカではセカンドアルバム『Metamodern Sounds in Country』がカントリーやルーツ・ミュージック界隈のメディアで大絶賛され、昨年リリースした3作目のアルバムでメインストリームに浮上するきっかけとなった。若い頃、海軍で横須賀基地に駐在していたという日本にも縁のあるミュージシャンで、10数年前は代々木公園や渋谷をブラブラしていたとか。
思い出の地日本のビッグフェスでの錦を飾るパフォーマンスになる。
Pick up →→→ Ron Sexsmith
その他にもカナダのベテランSSWのロン・セクスミス。定期的に来日してくれているアーティストのひとりだが、野外でのパフォーマンスというのはまた違った空間で彼の歌を楽しむことができる絶好のチャンス。とにかく名曲がバンバン出てくるパフォーマンスは、ハズレることは100%ないだろう。
Pick up →→→ TROMBONE SHORTY & Orleans Avenue
ルーツ・ミュージック系ではトロンボーン・ショーティ&オーリンズ・アヴェニューもオススメ。ファンキーなブラス・サウンドが売りの彼だが、最新作は名門ブルーノートからのリリースで、より歌ものR&Bにシフト。しかもニューオーリンズ・サウンドのテイストは残しつつエネルギッシュなサウンドを聴かせているのでパフォーマンスも期待大だ。
Pick up →→→ YUKI
素晴らしい歌手が揃うこの日のステージだが、日本のアーティストだとYUKIのパフォーマンスは必見といえるだろう。
Pick up →→→ Major Lazer
最終は歌でしっとり楽しむ感じのセレクトとなったが最後にパーティーっぽいのを…。グラミー受賞の天才クリエイター、ディプロ率いるメジャー・レイザー。フジロック開催時期には新作が届けられているだろう。初日、2日目と踊れるラインナップが揃うなかで、最後の締めも踊りたい人はぜひ!
(Text=Hideki Hayasaka)
※Festival Echo '17を再編集し掲載しています