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宮澤賢治童話村でキャンプイン! 音楽とともに先人たちの喜びや成功を分かち合う時間。
2017.10.10 Tue
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
岩手県花巻市。宮沢賢治の生誕の地として、この地を知っている人が多いかもしれない。この花巻市で、昨年スタートしたフェスが「イナカフェスキャンプ」だ。
「岩手に野外フェスは『いしがきミュージックフェスティバル』『ケセンロックフェス』があり、屋内でいくと冬の『APPI JAZZY SPORT』があります。どこかが盛り上がってどこかが衰退していくっていうのは、地元岩手を盛り上げようと思ってスタートさせるフェスなのだから、なんか違うなと感じて。自分たちはジャンルの違うアコースティックメインでほかのフェスと共存したいなと思ってスタートしました」と実行委員の小原哲朗さん。
そもそもこのフェスは、小原さんと友人が「3人で音楽イベントをやりたい」と話が盛り上がったところから動き出したという。それがキャンプも可能なフェスへと向かっていった。会場となるのは宮沢賢治童話村。
「普段は本当に静かな場所で、休日もレジャーシートを敷いてまったり過ごしてる方が多いですね。宮沢賢治の施設なので、賢治ファンも結構来場しているという印象です。花巻市民は絶対一度は足を踏み入れている場所です」
タイムテーブルによると、土曜のライブは20時まで。ゲートは21時にクローズとなってしまうが、会場内にキャンプも可能だ。
「出店は基本的には地元花巻の方にお願いしています。ワークショップも、藍染、薪割、キャンドル作り、レザークラフト、廃材クラフトとそろっています。スラックラインとツリークライミングのアクティビティもあります。音楽は、田舎に住み生業を携えて生きる人々の力、喜びが形になり、その土地に伝統芸能として根付きました。当日、数あるワークショップを先人たちの生業に見立て、日が落ちた頃、集まった私たちで輪をつくりながら、音楽とともに成功や喜びを分かち合いたい、音楽を楽しみたいと考えています」
アコースティックライブがメインというから、ゆったりとした時間もこのフェスでは流れているに違いない。
開催日:10月14日(土)15日(日)
会場:宮沢賢治童話村(岩手県花巻市)
出演:bird、MOROHA、NakamuraEmi、ReN、mabanua、jizue、marter、他