- フェス
鳥取の大山で2回目となるハローニューデイ。都市と野外を結ぶフェス。
2017.10.18 Wed
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
去年、千葉から鳥取に会場を移して開催された「HELLO NEW DAY」。首都圏のの開催では、どんなお客さんが来てくれるのか、ある程度の予想はついたのだろう。けれどフェスが少ない山陰では手探りだったに違いない。
「大山で開催したことで、一番にこれからの可能性を感じました。千葉をはじめ、関東近郊ですと日常の都会の生活とのギャップで非日常感があり、野外フェスが成熟してきています。一過性のものではなく文化に育ってきていると感じています。しかし私の故郷の山陰地方は、田舎で自然があふれていることもあり、わざわざ外で音楽聞いてキャンプすることに、関東の方ほど価値を見出してもらえないのではないかという思いもありました。開催に対して、どうなるだろうと半信半疑な面もあったんです。結果、野外フェスが身近に無いだけで、開催してみるとお客さんのたくさんの笑顔があり、楽しんでおられる姿を見ることができました」と主催者のひとりである児玉敦洋さん。
去年は300人が来場し、このフェスを楽しんだ。今年はキャンプだけではなく、日帰りでの参加者も含め、2日間で1500人を想定しているという。キャンプ予約券は、発売して間もなくソールドアウト。そのことも山陰でもキャンプインのフェスを待っている人が多いという証明だろう。
「『HELLO NEW DAY』はのんびりと、楽しみながら1日を満喫し、また始まる『あたらしい1日』をむかえる、そんなキャンプイベントです。 素晴らしい自然のなかで、僕たちは各分野のスペシャリストである仲間たちとステキな空間を作ってお待ちしております。ぜひ大切なご家族、仲間たちと思い思い興味のある事を楽しみ、学び、また新たな体験をしてみてください」
ワークショップやマーケットなど、ライブだけではない様々なコンテンツが魅力のキャンプインフェスは全国に広がっている。地方に残されている可能性をフェスでは感じることができる。野外の楽しさを再確認し、都市と野外を結ぶフェス。「HELLO NEW DAY」はそんな場所なのかもしれない。
開催日:10月21日(土)〜22日(日)
会場:FBI大山(鳥取県伯耆町)
出演:TOMOYUKI TANAKA(FPM)、A HUNDRED BIRDS feat TeN、MAJESTIC CIRCUS、河合桂馬、ほか