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LCCなら3万円もしない。台湾のキャンプデアミーゴで、海外フェスデビューをしてみないか?
2017.11.07 Tue
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
ここ数年、フジロックなどに台湾からやってくるフェスファンの姿が多くなってきている。そのひとつの、そして大きなきっかけになっているのが台湾の「ホーラアミーゴ」というフェスに違いない。「ホーラアミーゴ」は、日本のアーティストも毎年ステージに立ち、その年最後の野外フェスとして多くの出店者も日本から参加している。ライブペインティングのGravityfreeやクラフト作家の長野修平さんも、毎年のように出演している。オーガナイズしているのが土井健司さん。土井さんは台湾の大学に留学。卒業してから台湾で事業をスタートさせ、「サイババエスニーク」というエスニックとアウトドアをミックスしたお店を台北市内でオープンした。
「台湾の野外フェスは『貢寮國際海洋音樂祭』や『墾丁音樂祭』など大きなフェスもありますが、基本はキャンプインフェスではなく、どこか民宿やホテルに泊まり、若者が音楽を聴きに行くという感じなんです。親子連れで行くような日本のフェスとはイメージが違いますね。ただ、台湾でも、日本のキャンプインフェスの認知度は年々高まってきているのを実感していて、フジロックやgo outなどの大きなフェスは知っている人が増えてきました。台湾でのキャンプインフェスはここ2〜3年増えてきていますが、出版社、アウトドア企業、バンドが企画するものがほとんどで、規模も小さく、まだまだ発展途上にあると言っていいと思います」
今年は都市で開催する「ホーラアミーゴ」ではなく、「キャンプデアミーゴ」というキャンプインフェスを開催する。一昨年に続いて2回目の開催だ。
「今までの台湾のフェスは圧倒的に音楽が主役のフェスだったのですが、『キャンプデアミーゴ』の特徴では、音楽はもちろんなのですけど、出店やワークショップ、友達をテーマにした国際交流、親子で来れるフェス、おしゃれなキャンプなどが主役になっています。台湾では新しいスタイルのフェスなんです」
今回の会場は桃園国際空港からも近い味全埔心牧場。台湾の人なら、一度は行ったことがあるというくらい有名な場所だという。チケット代は2日通しで1000元、日本円にして3000円くらいだ。
「台湾は12月にならないと長袖を着ないくらいなんです。今年は例年よりちょっと寒いので、それでも昼は半袖、夜に薄手のジャケットを羽織るという感覚でいいと思います。当たり前ですが、日本語は片言しか通じません。でもそのぶん簡単な英語やジェスチャーや笑顔でそれをカバーすることもできるし、困っていたら周りの台湾人アミーゴが助けてくれたりします。そこから生まれる人と人のつながりがアミーゴを生み出してくれます!それをぜひ、体験してもらいたいですね」
フェスという同じ空間にいることによって生まれる繋がり。そこには国境もないし、争いもないはず。ラブ&ピースという概念が野外フェスの根底には流れているけれど、それをきっと感じられるはずだ。
開催日:11月18日(土)〜19日(日)
会場:味全埔心牧場
出演:TUFF SESSION、★マーレーズ★、CHAN-MIKA、SARATOGA、Gravityfree、長野修平、旺福、他