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今年のフジロックはジャンルが決壊した新時代到来!【Day1】7月27日(金)見どころ総ざらい
2018.06.11 Mon
音楽のジャンルって何? 多様性こそフジロックの真価。
世界の音楽を自然のなかで楽しむこと。
日本の自然の多様性と共生しながら、
さまざまな人とさまざまな音楽カルチャーを浴びる。
これこそがフジロックでしか持ち得ない体験だ。
今年も世界の多様性が苗場に集う。
「ジャンルを越えた多様性」はここ10数年の音楽フェスのラインナップを語るうえで合い言葉のように使われてきたが、今年のフジロックの多彩さは、もはやロック、ポップ、R&Bといったカテゴライズが意味をなさないジャンルが決壊した新時代を例年以上に実感する。
PICK UP1
そんな昨今の状況を象徴するひとりが27日に登場するポスト・マローンだ。
1995年生まれの22歳。ラッパーでありながら、シンガーソングライター、レコーディング・プロデューサー、ギタリスト等、様々な才能を持つ
サウンドはヒップホップ・アーティストという体裁ながら、ロック・レジェンドに己をなぞらえたナンバー「Rockstar」の衝撃と、影響はラップだけでなくメタリカ好きのメタル野郎という側面も抱えている。彼のカリスマ性溢れる仕草やライブバンド的なパフォーマンスがバカ受けしている旬な男。本国と日本のギャップを埋めるオーディエンスの役割も責任重大だろう。
PICK UP2
続いてチューン・ヤーズ。
カリフォルニア州オークランドを拠点に活動するメリル・ガーバスのソロ・プロジェクトとしてスタート。トリッキーかつ唯一無二の摩訶不思議なポップサウンドでインディー心をくすぐるステージは必見
今年1月に素晴らしい新作を発表している。ライブでは4ピースのバンド形態でエフェクターを駆使した変幻自在なボーカルを聴かせる。アルバムとはまた違った世界観を楽しみたい。
Other PICK UP
比較的エッジ立ったアクツのリコメンドをピックしたが、ルーツを新たな継承者の発掘や、レジェンド枠も今年もしっかり設けている。
ナードな見た目を大きく裏切るメロウな良曲揃いのカナダ人ソングライター、マック・デマルコ(左上)。ガレージ系からファンキーで踊れるニューウェーブサウンドにキャラ変を遂げたパーケイ・コーツ(右上)。オーストラリア発のザ・テスキー・ブラザーズ(左下)は20代の若者がオリジナルもビックリのサザン・ソウルを聴かてくれせる。鬼才ギタリスト、マーク・リーボウ(右下)のセラミック・ドッグもお忘れなく!
(Text=Hideki Hayasaka)
※Festival Echo '18を再編集し掲載しています
明日はDAY2、7月29日(土)の出演者アーティストをたっぷりご紹介いたします!