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キャンプよろず相談所に寄せられたフェスキャンプのトラブル ザ・トップ6
2018.07.16 Mon
渡辺信吾 アウトドア系野良ライター
できればトラブルはないに越したことはない。リピーターのみなさんは年々スキルアップしているのか数年前に比べると相談件数も減ってはいる。それでもまだまだ多いトラブル。ここではフジロックや朝霧ジャムのキャンプエリアでおなじみ「キャンプよろず相談所」に寄せられたトラブルの数々を紹介します。これを読んでしっかり準備しよう !
こちらの数字は、表現上の演出です
1.ポールが折れた
はっきり申し上げよう。テントのポールは劣化する。特にグラスファイバー製のポールは継ぎ目のところに傷がつきやすく、建てようとしたらバキっと折れてしまうなんてことも。相談所ではできる限りの応急処置はできるが、元どおりにはならない。また規格外のポールだと修理できない場合もある。まずは事前にポールが劣化していないか確認を。破損していたらメーカーやお店で修理を依頼しよう。
2.車輪が壊れた
駐車場や停車場から重い荷物を運ぶフェスキャンプではキャリアが便利だ。しかし運んでいる途中でキャリアの車輪が壊れるといったトラブルも少なくない。あるフェス会場では相談所で車輪修理の列ができたこともある。破損の原因のほとんどが過積載、つまり重量オーバーだ。ビールやワインなどたくさん持ち込みたい気持ちはわかるが、積載重量にはくれぐれも注意しよう。
3.テントがたてられない
「キャンプするのにテントがたてられないやついるんすか?」とツッコミたくなる気持ちもわかるが、案外多いのだ。中には一回も開封していない新品テントを箱ごと持ってきて「たてられない」という人もいる。借り物でも新品でも初めて使うテントは必ず練習してから来てほしい。とはいえ女子にお願いされるとつい助けに行ってしまうのだが…。
4.忘れ物をした
忘れ物にもいろいろあるが、致命的なのが「テントのポールを忘れた」「フライシートが入ってなかった」などテント関連の忘れ物だ。おそらく前のキャンプで使った後にちゃんと仕舞ってなかったのだろう。中身もちゃんと確認してから持って来よう。その他レインウエアや防寒着など、気候変化に対応できない忘れ物も多い。忘れ物が原因でケンカしているカップルもいるのでご注意を。
5.テント内がびしょ濡れ
雨が降ると「テントが雨漏りするんです」という相談がよく来る。ほとんどの場合テントの張り方に原因がある。テントの生地は完全防水ではない。傘と同じようにピンと張ることで雨が下に流れ落ちる構造だ。雨漏りしているテントはだいたいダルダルに張ってあって、たるんだところに雨が溜まって中まで浸みている。まずはテントの各コーナーをしっかりペグダウンしてテンションをかけよう。
6.ソールが剥がれた
いくらお気に入りのシューズといっても長年履いていたら劣化する。原因はウレタンミッドソールの加水分解。これはもう製品寿命というやつだ。潔くさよならして新しいシューズに買い換えよう。会場内で突然ソールがカパカパになってしまう悲劇を避けたいなら、3年以上履いたシューズは持ってくる前にソールに隙間ができていないかチェックしておこう。
(Text=Shingo Watanabe)
※Festival Echo '18を再編集し掲載しています。