- フェス
宮城県登米で開催される森波は10周年。今年はフリーフードに挑戦。
2018.07.11 Wed
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
宮城県北部の登米町で開催を続けている「森波(しんぱ)」。当初はオールナイトのキャンプインとして開催されていたけれど、今は能舞台が会場になっている。今年で10回目となる「森波」。今年はフリーフード、つまり会場内で食べ物が無料で提供される。「食」コンテンツのメインに掲げたフェスやパーティーは、たとえは音楽と食のミックスアップをめざした「MUSICO」などがあったけれど、フリーフードと謳うのは、かなりレアだ。
「公式サイトの冒頭に記しましたが、簡単にいえば、いろんな差異があっても音楽と食でいろいろ連帯したり、その壁を乗り越えたりできる、という考えです。 例年出店していただいてる飲食店の方々の商品を主催者側が買い取らせてもらって、それをお客さんに提供する、というスタイルです。たぶん、すぐになくなるかと思います。どうなるか本当に不安です(笑)」と「森波」のオーガナイザーの柴田道文さん。
確かに食はフェスにおいても、かなりポイントが高い。食べることも大きな喜びのひとつだ。登米は、その名の通り古くから米の名産地として知られている。米の持つ文化、食に対する文化は日本文化の基礎と言えるだろう。その意味で、「食」を「音」とともにパーティーの基本にすることは、日本文化の振興においても大きな意味を持っているのかもしれない。
なんて、こんなことをグダグダ説明するよりも、いい音と美味しい食が人を幸せにしてくれるっていう単純なことを「森波」で受け取ってほしいと思う。さてさて、どんな美味しいメニューが並ぶんだろう。
会場:伝統芸能伝承館 森舞台(宮城県登米市)
出演:cro-magnon、ズクナシ、Marter & friends、GAGLE、RABIRABI+沼澤尚+内田直之、ギリギリBOYZ、TOKIO AOYAMA