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雪フェス集中日の3月上旬に奄美ではキャンプインフェス結ノ島CAMPが開催されている。日本の広さをフェスで知る。
2019.02.08 Fri
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
日本一早いキャンプインフェスとして、奄美大島で開催されている結ノ島CAMP。今年も3月初旬に開催される。同じこの日には、数多くの冬フェスが開催されている。北海道ではOTO TO TABI、山形では肘折国際音楽祭、そして新潟では雪フェスの代表的な存在である豪雪JAM。3月とはいえ、まだ北国では雪に包まれている時季だ。
「2月の雨の時季が終わり晴れの日が多くなる頃です。最低でも8度~12度ほど。昨年の2日目は天気が良なって25度近くまで暑くなりました。 日本本島の気候であれば、まだ肌寒く野外イベントやキャンプインフェスが開催されることはほとんどありませんけど、南の島の気候であればこの時期が最も野外フェスに適していると思っています。気付けば日本一早いキャンプインフェスになっていました」と結ノ島CAMP実行委員会スタッフ。
今年で5回目を数える結ノ島CAMP。自然を利用したアクティビティや島ならではのワークショップがセレクションされていることも特徴だ。お客さんのおよそ7割が奄美の人で3割が島以外の人だという。
「結ノ島の『結』は『結束し協力しあう』という島の言葉で、イベントに参加された方たちが結の心を共有し、ひとつのシマ(集落)のような関係を築ければと思いつけました」
観光のピークシーズンではないこの時季。奄美へはLCCで東京からで片道6500円、大阪からだと5000円くらいだという。安い曜日を行き来に設定すれば往復で1万円ちょっと。新幹線を使ってどこかへ行くよりも、よっぽどお手軽に島へ行くことができる。
「奄美大島特有の文化があり人々の温かさを感じます。奄美の中心地は栄えていますが、少し離れると手付かずの自然が多く残っていて、多様な顔が見える島です」
キャンプインフェスをきっかけに島へ行く。そして島の自然や文化を知る。フェスが自然への導入部となる。そんな旅も悪くない。
結ノ島CAMP
開催日:3月2日(土)〜3月3日(日)
会場:住用町内海公園自由広場(奄美大島)
出演:カサリンチュ、☆マーレーズ☆、東郷晶子、千尋、Gravityfree