音楽だけではなく、ファッションやフードなど、さまさまな要素がそこに集うことによって「フェス」という場が成立しているのだろう。新型コロナウイルスによって、日本だけではなく、世界各国でフェスが中止、もしくは延期となっている。その状況にあって、家でフェスを楽しんでもらおうとライブを配信するフェスも多い。

　5月に開催される予定だった「森、道、市場」も「森、道、市場をお茶の間で」を特別配信する。配信を行うということは4月に発表されていたけれど、その詳細がリリースされた。ポイントは有料配信と無料配信があるということ。音楽のライブは、ほとんどが有料コンテンツとして配信され、その収益はミュージシャンに分配されるという。3日間で40近くのアーティストが参加している。3日通し券で2800円という料金設定も、「森、道、市場」ならではのプライス設定だろう。いっぽう無料コンテンツとして、「森、道、市場」の顔とでも言うべき、日本各地から出店する予定だった人たちがインスタライブなどで配信する。それぞれこだわりを持った出店者が、「森、道、市場をお茶の間で」に集結する。まさにそれは「森、道、市場」が描いていたライフスタイルが投影される場所になるだろう。

　フェスが抱えている多様性を表現した配信。「森、道、市場」のオーガナイザーは、「『森、道、市場』はフェスではなくマーケットなんです」と言っていたことを思い出す。

森、道、市場をお茶の間で

【開催日程】
2020年5月15日（金）～2020年5月17日(日)

【 LINE UP 】
5月15日（金）
●有料配信
カジヒデキ / Campanella / 君島大空 / TheWorthless （fromニジノ絵本屋） / 坂本美雨 / 高橋創 / 畳野彩加(Homecomings) / 玉置周啓(MONO NO AWARE) / NAGAN SERVER / bird / VenueVincent / 眉村ちあき
● 無料配信
Karman / リュクサンブール公園
NF in MORI MICHI ICHIBA 2020（NF / ＧEN GEN AN / Sauna Camp.）

5月16日（土）
●有料配信
石毛輝 (the telephones) / m-flo / エンヤサンとMZP / さらば青春の光 / ジョニー大蔵大臣 (水中、それは苦しい) / Jin Dogg / ZOMBIE-CHANG / 田島貴男 (ORIGINAL LOVE) / 辻村豪文 (キセル) / BIGYUKI ※森道用新録配信 / butaji / 呂布カルマ
●無料配信
John John Festival

5月17日（日）
●有料配信
青谷明日香 / カネコアヤノ / Keishi Tanaka / the chef cooks me / 釈迦坊主 / 原田茶飯事 / Mom / 三輪二郎 / ¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U / Ryu (Ryu Matsuyama)
●無料配信
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