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新しいライブスタイルへのトライアル。森から配信されるライブ。多摩あきがわ #ライブアットホームVOL.2開催。
2020.05.29 Fri
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
東京・代々木公園で、季節ごとに開催されているコミュニティ・フェスティバル「アースガーデン」。手作りのクラフト作品にも出会えるマーケットであり、オーガニックやエコロジーといったライフスタイルや様々な人やものとの出会いをもたらしてくれる場として、長く人気を集めているフリーフェスだ。アースガーデンでは、道志の森キャンプ場で開催されている「ナチュラルハイ!」や、 標高1500メートルを超える八ヶ岳での「ハイライフ八ヶ岳」といった野外フェスもオーガナイズしている。
アースガーデンが、コロナ禍の今、新たなライブの場としてトライアルしているのは「多摩あきがわ #ライブアットホーム」。東京・多摩の秋川流域の豊かな自然の中でライブ。第一弾として5月中旬に青柳拓次(KAMA AINA/Little Creatures)、勝井祐二(ROVO)、Yaeなどが出演したライブ&トークが配信された。そして5月30日に第二弾が行われ、配信される。この2回とも無観客での配信だけなのだけれど、いずれは限定集客してのライブをめざしているという。
緊急事態宣言が全国で解除され、自粛が緩和されている。けれど東京でのライブハウスの営業再開は、見通しが立っていないというのが現状だ。5月28日に大阪で発表されたガイドラインでは、「施設内は原則着席とし、できない場合は客どうしの距離を一定程度離すとともに、ステージと客席の間も一定程度離すか、アクリル板や、透明のカーテンなどで遮蔽することを求める」。生配信は、世界同時性という部分では大きな魅力を持っている。自宅で世界のライブが見られし、ライブするアーティストにとっては世界に向けて発信することができる。一方で、手軽にライブが見られることによって、さらにライブが持っている現場感、そこにいることで感じられる豊かさを求める人も多くなってくるはずだ。密閉、密集、密接の3密ではない野外の空間だからこそ可能なライブ。「多摩あきがわ #ライブアットホーム」は、新しいスタイルのライブの楽しみ方を提案している。
多摩あきがわ LIVE@HOME
開催日時:5月30日(土)18時〜20時20分
出演:Michael Kaneko (Trio se)、佐藤タイジ&勝井祐二、Auto(TENT SoundSystem)、南兵衛@鈴木幸一、ほか
料金:無料配信(寄付歓迎)