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フジロック2020いよいよ開幕。23年間の歴史を3日間にわたって配信。DAY1の見どころはコレだ!
2020.08.21 Fri
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
もし新型コロナウイルスが世界に広がっていなければ、今頃は苗場にいたはず。そんなことを思っているフェスファンも多いだろう。自然災害によって中止になることはありえても、こうして2ヶ月以上も前に開催の延期が発表され、フジロックがない夏を過ごすことになるとは、多くのフジロッカーが考えていなかった。
各々が各々の場所でフジロックを楽しむために、「キープ・オン・フジロック」がスタートしている。そしてフジロック2020の初日だった今日(8月21日)から、FUJI ROCK FESTIVAL'20 LIVE ON YOUTUBEが開催される。フジロックの過去のライブ映像が楽しめる3日間だ。
フジロックの深夜、キャンプサイトの入口付近で行われていた「フジロック・コンシェルジュ」。ミュージシャンだけではなく、フジロックに携わっているいろんな方々を呼んで、次の日の見どころを紹介していたトークイベント。今年はウェブで展開する。まずはDAY1のおすすめから。
タワーレコードの担当として、97年の天神山スキー場から一回も欠かすことなくフジロックに参加しているのが坂本幸隆さん。
「初日で注目しているのはHi-STANDARDとBLANKEY JET CITY。苗場の初年度と2年目あたりの20年近く昔のフジロックのムードを懐かしむ。天神山〜ベイサイド〜苗場と移ってきて、運営自体も手探り状態ではありましたが、ようやく日本の野外フェスが苗場で定着して始まっていくようなわくわくした気持ちがあったような気がします」
2005年からフジロックのオフィシャルカメラマンとして、フジロックの雰囲気を写真で残してきた宇宙大使☆スターさんはROOKIE A GO-GOの映像に期待しているという。
「フジロックに最初に登場した時のライブを見たいですね。フジロックに出演した後にブレイクしてヘッドライナークラスに成長していったミュージシャンも数多い。その意味でもROOKIE A GO-GOのお宝映像だとしたら楽しみです。現地ではROOKIE A GO-GOをあまり見ていないのですけど、フジロックという大舞台にかける思いが、その映像から伝わってくると思うんです。どんなライブをしていたのか興味深いですね。それとFoo Fighters。骨折した後で、王様のような椅子に座ってのライブは他では見られないはず。あのFoo Fightersはチラ見するはずが、引き込まれてしまって全部見てしまったほどでした」
フジロック・コンシェルジュのMCをフェスおじさんと共に務めている長谷部敦さんがフジロックに初参戦したのは2001年。その年に見たホットハウスフラワーズが、今でも長谷部さんにとってのフジロックのベストアクトであるし、このライブによって、毎年フジロックに行こうと思ったという。
「去年のThe Lumineersも良かったのですけど、初回に来た時のライブが印象に残っています。それとCornelius。それほど期待していたわけでもないんですけど、VJなどの映像と照明と音楽を含めたパッケージが、日本のバンドというよりも世界基準で語られるべきものだった」
1997年から2019年までの23年分のライブを3日間の数時間に凝縮させる。自分が現地で見ているライブはもちろんのこと、見逃してしまったライブもまた、個人個人の歴史に違いない。DAY1は21日20時から、3時間で30アーティストが出演する。
(写真=宇宙大使☆スター)
FUJI ROCK FESTIVAL'20 LIVE ON YOUTUBE
DAY1
8月21日(金)20:00〜(約3時間)
8月22日(土) 9:00〜 ※リピート配信
https://www.youtube.com/fujirockfestival