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カーニバルスター?もしくはパレス?そんなコスモポリタン的なフェスが妙高で立ち上がる。
2020.09.30 Wed
9月になってから、入場数をかなり限定したりステージを少なくするなどのオーガナイザーサイドの決定だけではなく、参加者にコロナ禍でのフェスの過ごし方を求めて野外フェスが開催されている。どれもが「フェスの灯火を消したくない」という思いが根源にあるのだろう。様々なリスクを受け入れる覚悟が、それぞれのフェスから感じられる。
こんなフェスやイベントにとって苦境の年に新しいフェスが立ち上がる。新潟県妙高高原のスキー場で開催されるMフェスティバルだ。Mとは妙高、マウンテン、ミュージックのそれぞれの頭文字からとられた。
「もともと群馬県のみなかみ町でアウトドア、アドベンチャースポーツを広めていたサムディーン氏から誘われたのがきっかけです。サムは古い友人で、少し前に彼は妙高高原に移住したんですね。昨年のフジロックのホワイトステージに僕はZOO(ソオー)というバレンシアのバンドをブッキングしていたんですが、ZOOのライブに感動したサムが『大自然の中でフェスをやろう』と、夢を語ってくれたんです。コロナが広まる前に一度池の平温泉スキー場でイベントをやらせてもらって、妙高高原の魅力やサムや地元の仲間たちの熱意に共感したことで、スポンサーなしだったんですが、Mフェスの開催に向けて本格的に始動しました」とオーガナイザーの小宮山省吾さん。
フェスのラインナップにも特徴がある。初日の3日はRANKIN TAXI、LIKKLE MAI & THE Kなどレゲエが中心で、2日目はOAUのヴォーカルのマーティンのバンドJOHNSONS MOTORCARや、元東京スカパラダイスオーケストラの杉村ルイ aka THE TOKYO LOCALS、浅草ジンタなど、様々な音楽のミックスが味わえそうだ。そして両日ともラインナップされているのがCARIBBEAN DANDY。きっとフジロックのパレスオブワンダーや朝霧JAMのCARNIVAL STARに雰囲気が近くなるのだろう。
「Mフェスは運営スタッフや出店者、お客さまの人種や国籍も多様なんです。人種差別のない国際的で持続可能なフェスティバルを開催して、妙高高原の自然や人の温かさを発信したいですね。そして、地元の方々に妙高高原を誇りに思ってもらえたらいいなと思っています。今回、記念すべき第1回目なのですが、来年に繋げて、お客さまには『また行きたい』と、アーティストには『私達も出たい』と思ってもらえるようなフェスを目指して、世界に発信していきます」
今回、会場内でのキャンプエリアはない。近くの宿泊施設の利用が推奨されている。10月からは東京都民もGO TOトラベルの利用が可能になる。GO TO 妙高、GO TO Mフェス。
M FESTIVAL 2020:Myoko Mountain Music
開催日:10月3日(土)4日(日)
会場:池の平温泉スキー場(新潟県妙高市)
出演:RANKIN TAXI (東京)、CARIBBEAN DANDY (東京)、LIKKLE MAI & THE K (東京)、✰マーレーズ✰ (神奈川)、UHNELLYS (東京)、SHIGE & THE TRUNK BOYS (石川)、GOOFY KINGLETS (新潟)、須弥山太鼓保存会 (新潟)、浅草ジンタ (東京)、杉村ルイ aka THE TOKYO LOCALS (東京)、THE RODEOS (東京)、JOHNSONS MOTORCAR (東京)、OTOTABI with E-Da Kazuhisa (新潟)、KAFKA FOR PRESIDENT (メキシコ・日)、ETO (プエルトリコ・日)、ほか