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無人島でフェス?コロナの時代のソーシャルディタンスを実現する野外フェス開催に向け、クラウドファンディングに挑戦中。
2020.12.17 Thu
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
12月になって「2021年のフェスはどうなるのだろう?」ということをよく聞かれるようになった。年末には、関西ではRADIO CRAZY、首都圏ではKEEP ON FUJI ROCKIN’II “On The Road To Naeba 2021”やCOUNTDOWN JAPAN 20/21が、入場者数を制限するなどの感染拡大対策が施されて開催される。一方で、1月に岩手県安比高原で行われているAPPI JAZZY SPORTは開催を見送った。コロナ禍による2021年のフェスの姿ははっきり見えてこないし、開催を発表する春フェスもまだ少ない。
そんな中、無人島でフェスを開催するためのクラウドファンディングが挑戦中だ。中心になって動いているのはシンガー・ソングライターのローホー(RowHooMan)。今年、DACHAMBO、cro-magnonなど、フェスシーンで活躍してきた名うてのミュージシャンをピックアップして新バンドNEKOSOGIを結成したのだけど、コロナ禍でツアーやライブができないという状況が続いた。自分たちの音楽を存分に表現できる場を考え、無人島でのフェスに行き着いたという。
フェスの会場となるのは瀬戸内海の鹿久居島。参加するフェスラバーは、すべて船で島に渡り、キャンプインでフェスを楽しむことになる。船で渡ることになるのだから、入場者数ももちろん制限される。クラウドファンディングに挑戦しているのは、参加するみんなでこのフェスを作りたいという思いからだ。
野外だからこそ実現可能なライブ。それをファンという仲間とともに構築していく。自分たちで祭りを作っていく。ある意味では無謀なことなのだろうけど、だからこそそこには新しい何かがきっと生まれる。自分たちで場所を作る。コロナという時代を経た新しいフェスのスタイルのひとつかもしれない。
舟で行く無人島フェス
開催日:2021年4月17日(オールナイト)
会場:岡山県鹿久居島
出演:NEKOSOGI、三宅洋平、鎮座DOPENESS、CHOZEN LEE、元晴、空中水泳、他
NEKOSOGI 舟で行く無人島フェス開催大作戦クラウドファンディング
12月21日23時59分59秒まで