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おかえりモネの舞台の宮城県登米で行われる森波。今年もリアルと配信のハイブリッドで海の日に開催。
2021.07.21 Wed
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
四国を最後に、2021年の梅雨は全国であけた。いつもならもっとも遅い時季になる東北では、関西や四国よりも早く16日にあけた。これは平年より8日早く、昨年に比べれば17日も早い梅雨明けだった。梅雨が明ければ、夏フェスの本格的なシーズンイン。一昨年までそんな感覚があったものの、昨年はほとんどの夏フェスが中止となり、今年も開催断念のニュースが多い。
昨年の夏、他のフェスが行われなかった状況のなかで、開催に踏み切ったのが、宮城県登米市で開催されている「森波(しんぱ)」だった。
「これから一生経験できないであろう、とても言葉では表現できない、貴重な体験でした。簡単にいえばですが、去年の開催を通じて、森波の強度が増したと思ってます」と森波オーガナイザーの柴田道文さん。
去年は開催するかどうか、スタッフ間で議論を何度も重ねた。しかし今年は、開催の可否については話し合われなかったという。みんなが去年の開催を経て、今年につながる何かを受け取っていたからなのだろう。昨年は集客してのリアル・イベントに加え、生配信にもチャレンジ。多くの人が自宅から森波を体感した。
「次につなげていく、今できる最善と思われることはトライしていきたい。昨年は想像以上の視聴をいただきましたし、多方面から称賛をいただきました。今年も、音楽にしばらく触れてなかったお客さんも多いかと思いますので、久々に野外で音楽に包まれる時間をお過ごしいただければと思っています。ご来場が難しい方は、ぜひ配信をチェックしていただきたいです」
登米はNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の舞台であり、会場の森舞台もよくドラマのシーンに登場する。その場で21年夏に実際に行われるフェス。もちろん会場で実際に体験することで、いろんな広がりを感じられるだろうけど、インターネットを通した配信でも、現場の熱さを感じられることは間違いない。
森波
開催日:7月22日(海の日)
会場:伝統芸能伝承館 森舞台
出演:元晴、cro-magnon with IZPON、幹miki、Spinna B-ILL、“The Timeless Nation” 小沼ようすけ+Kai Petite+沼澤尚、鎮座DOPENESS、Afro Begue、TOKIO AOYAMA