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朝霧JAMが終わっても、本格的な秋フェスシーズンはこれから。10月開催のキャンプインフェス4選。
2022.10.13 Thu
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
朝霧JAMがスタートした20年前は、朝霧JAMがその年の最後の野外フェスだった。当時はアウトドアと野外フェスがリンクする黎明期であり、朝霧JAMによってアウターなどのアウトドア・スタイルやキャンプがフェスというカルチャーのなかにも浸透し、参加するファンの装備や心構えが向上するにつれて、野外フェスのシーズンが長くなっていった。コロナとの共存が進みつつある今年は、朝霧JAM以降が本格的な秋の野外フェスシーズンと言っていいほど、各地で秋フェスが開催される。10月に行われるキャンプインフェスを紹介する。
「アウトドア × 音楽 × SDGs」を掲げる「RAINBOW CAMP」。そもそも福島で被災した子どもたちの保養を目的にスタートした夏のワンデイフェスの「RAINBOW CHILD」から、キャンプインフェスへとスタイルを移行させた。ライブやDJの音楽コンテンツのみならず、塩炊きや餅つきなど家族みんなで楽しめるコンテンツも充実している。その地域で暮らす人と来場者の交流し、地域に根差すお祭りを目指しているという。タイムテーブルも発表され、今年も笑顔が満開になることは間違いない。
開催日:10月15日(土)~16日(日)
会場:飯地高原自然テント村(岐阜県恵那市)
出演:Afro Begue、cro-magnon、モミーFUNK! 、HI☆STEADY、やじぃ&かむあそうトライブス、ブギ丸とでべそ、tio、ほか
「遊びやすいサイズ感」がコンセプト。海外からも多くのアーティストを招聘するキャンプインのオールナイトフェス。開催直前になって変更されたタイムテーブルを見ると、未明から夜明けにかけてプレイするミックスマスター・モリスとその後に登場する朝の犬式の流れは、ここでしか実現しない時間に違いない。バンドのライブとDJがミックスされたタイムテーブルからは、エッジのあるコンテンツと時代のニーズがマッチしたクリエイティブな時間が想像できる。
開催日:10月15日(土)~16日(日)
会場:麻那姫湖青少年旅行村(福井県大野市)
出演:Mouse on Mars、TESTSET、Brandt Brauer Frick、CLAP!CLAP!、The Organism、MixMaster Morris、Shing02×SPINMASTER A-1、SUKISHA×kiki vivi lily、The Ghost、YOUR SONG IS GOOD、yonawo、奇妙礼太郎、犬式、スカート、ほか
富山の秘境と呼ばれ、豊かな自然環境に恵まれている利賀村で初開催されるキャンプインフェス。利賀村は鈴木忠志さん率いる劇団SCOTの拠点であり、40年にもわたって国際演劇祭「利賀フェスティバル」が開催されている場所として、演劇ファンにとっては馴染み深い場所だ。「静かな山の音楽祭=sounds of silence」では、自然の音と調和したライブが奏でられ、伝統工芸やアートなどとの融合した創造的な空間が演出される。THE NORTH FACEのGEODOME4に手ぶらで泊まられるプランも用意されている。
開催日:10月22日(土)~23日(日)
会場:富山県利賀芸術公園内 TOGA ART CAMPGROUND(富山県利賀村)
出演:関口シンゴ&Nenashi、akiko with 坪口昌恭、大比良瑞希&小川翔、ほか
遊園地の野外フェスといえば、富士山のすそ野で開催された[RAINBOW2000』を思い出す人も多いろう。那須ハイランドパークで3日間に渡って初開催されるのが「踊る遊園地フェス=EN FESTIVAL」。年代やジャンルをクロスオーバーさせた100組のアーティストやDJが、5つのステージに集結する。様々なアトラクションに乗りながらアーティスト達の音楽を楽しむことことも可能だ。
開催日:10月28日(金)~30日(日)
会場:那須ハイランドパーク(栃木県那須町)
出演:踊ってばかりの国、水曜日のカンパネラ、どんぐりず、kiki vivi lily、NEKOSOGI、YoLeYoLe × tengusa、ZAKINO、ほか
https://en-fes.com/