3月14日、東京・靖国神社の桜が開花したと発表された。気象庁が開花宣言をはじめて行ったのが1951年（昭和26年）。70年以上も続く開花宣言で、今年は2020年2021年とともに、もっとも早い発表だった。平年より10日早く、昨年からは6日早い開花発表だった。

　梅が咲き、コブシが咲き、桜が咲く、冬のモノトーンな色から鮮やかな春へ。あまりにも早い開花は、自然環境に対しての危惧を抱いてしまう。いっぽうで、いろんな花の開花は、気持ちを野外へと向けてくれる大きな要因ともなっている。暖かくなってくるとウキウキしてしまう自分がいる。

　東京・代々木公園で、毎年3月後半に開催されているのが「SPRINGLOVE 春風」だ。この春風を、今年の野外フェスシーズンの幕開けと感じている人もかなりの数にのぼる。

　最大規模のSPRING STAGEをはじめ、最先端の電子音楽とアートが融合するART STAGE、バンドのライブを中心に多種多様な音楽や人が交差するPEACE TENT、進化し続けるキッズエリアKIDS PARADISEなど、多彩なステージやコンテンツがあることも春風の魅力だ。今年はDachamboや踊ってばかりの国など、ビッグフェスに出演するバンドもラインナップされている。掲げられた今年のテーマが「GIFT OF HOPE？希望の贈りもの」。カオスな現代社会において、春風だけは希望であり続けたいし、多くの人が希望を持ち寄り、増幅した希望を持ち帰ってもらいたい。そんな気持ちからこのテーマになったという。

　東京の都心にある公園で開催されるフリーフェス＝春風。コロナ禍によって春風は中止が続いていたこともあり、今年は4年ぶりの開催となる。ここが多くの人の再会を祝う乾杯の場になるのだろう。

　
SPRING LOVE 春風 2023
開催日時：3月25日（土）11時〜20時／3月26日（日）10時〜20時
会場：代々木公園野外ステージ周辺
出演：Dachambo、Indus&Rocks、踊ってばかりの国、FREAKY MACHINE、ほか