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山間部開催のフジロックフェスティバル。何を準備すればいい? 会場編(前編)
2023.07.12 Wed
日中の大半はここで過ごす
降っても晴れても快適に! 会場編(前編)
新潟県湯沢町にある苗場スキー場が舞台となるフジロック。そこは標高900mの山間部であり、会場は浅貝川に沿って南北に長く、じつに全長約4キロ。そんなフジロックに初めて参加する人が抱く不安要素はやはり「天気」と「体力面」が圧倒的に締める。天気ではとくに雨対策に頭を悩ませる人が多く、また「移動距離の長さがどれくらい体力を奪うのか未知数すぎる」などの声も。初参加の人たちからフェスエコに寄せられた不安を解消すべく、過去何度も参加しているというベテラン勢の頼れる声とともに紹介する。
Q.山間部の苗場、どんな服装がいい?
A.暑い・寒いを意識した服装を!
標高900mの苗場では夏の強い日差しはもちろん、突然の豪雨や夜間の冷え込みなど気候変化が著しい。「真夏」と「春または秋」のふたつの季節を数日で体験するというイメージで服装を準備するとだいたいカバーできる。
左/「雨天時は気温が下がり長袖も活躍。水濡れを防ぐアイテムが大活躍」。右/苗場の夏は晴れると暑い。「乾きやすい服や帽子、サングラスは必携」。
Q.会場での装備、ポイントは? A.一度出たら戻らないと思って。
もっとも近い宿泊場所のキャンプサイトは会場の最南エリアにある。基本的に一度会場に入ったら戻らないと思って、身の回りのものは持ち歩くのがベター。両手が空くデイパックや歩きやすいサンダル、マイボトルは必携!
左/「完全防水のバックパックが一番いい!」(ミステリーランチ)。右上/「水分補給の有無は死活問題。冷水をつねにボトルで携行。炭酸専用ボトルならビールが冷たいまま持ち運べるよ!」(サーモス/左:真空断熱ケータイマグ、右:保冷炭酸飲料ボトル)。右下/「サンダルはかかとまでしっかりと覆う、歩くことを考えたモデルを選ぶべき!」(KEEN)
Q.イスはある方がいいですか?
A.どこに重きを置くかで選択を考えましょう。
ライブを観るときも休憩時も重要なのがイス。座り心地を重視するか携行性を重視するかで選択肢は変わるが、いずれも体力回復に欠かせない。組み立て式チェアはたたまずに持ち運ぶと危険なので、禁止となっている。
左上/あちこち移動したい人は小型イス。
「畳んだり開いたりの繰り返しなので、パッと開いてすぐに座れるタイプが便利」(ロゴス)。右上/場所を固定してライブを楽しむ人は座り心地重視タイプを。「背もたれがあって深く腰掛けられるものがいいですよ」(チャムス)。下/飲食の行列や短い休憩でサッと腰掛けて。「ちょっと座りたいときに便利。目線も低くなりすぎず、後方でライブをちょっと観るときにも調子いい」(ロゴス)
Q.とにかく天気が心配です!
A.標高900mの山間部ということを肝に銘じて。
過去にはほとんど雨に降られない年もあったが、それはごく稀。滞在中一度は雨に降られ、場合によって豪雨や低気温に見舞われることも考慮して、考えられる対策をすべてしておきたい。結果「降らなかったね」で済めばもうけものだ。
Q.雨対策、どれくらい必要?
A.台風直撃もありうる。最大の準備をすべし。
会場では傘の使用は禁止されているので、基本装備はレインウェアやポンチョ+レインパンツ。強雨後は場所によってひどくぬかるむところもあり、長靴があればより安心だ。
左上/背負うデイバックごと覆えて雨をしのぐボンチョも便利。「風が強いと裾がはためく場合もある」(KiU)。左下/豪雨が続く状況では防水のトレッキングブーツも歯が立たないことも。「ポンチョと合わせるならひざ下までの長靴が心強いですよ」(コロンビア)。右上/中身をまるごと防水できる小型ポーチなども活用したい(KiU)。右下2点/強風+雨天時は上下セバレートのレインウェアが快適。走り回ったりところ構わず座り込む子どもはセパレートがいい」(コロンビア)
Q.夜って寒いですか?
A.息が白いほど気温が下がることもあります。
苗場は高原。朝晩は涼しく、気象条件によって夜間の気温が10℃くらいに下がることも。遅い時間帯にはフリースや薄手のダウンジャケット、長いパンツなどを準備しておこう。
Q.高所だから昼は涼しいですよね?
A.いいえ、30度を上回る酷暑もあります!
晴れている日は熱中症のリスクがあるほど気温が上がる。また朝から紫外線が強く降り注ぎ、とくに日焼けに無頓着な男性は重度の日焼けで発熱する人も。暑さや日焼け対策もお忘れなく!
上/紫外線を眼から吸収し続けるのも疲労の原因。「サングラスを忘れた年は目が悲惨でした。忘れがちだけど、必携アイテム」(チャムス)。左下/日差し対策のツバ広ハット。首筋まで覆うタイ
プで、雨の日にも重宝する防水性もある(KiU)。右下)UPF(紫外線保護指数)の数値が高いものを選ぶのがポイント。「1日に何度か塗り重ねると効果大だけど、男の人は塗り直さないからせめてUPF高めがいいと思う」
(写真=宇宙大使☆スター、sumi☆photo)
●『FESTIVAL ECHO』 配布場所 は岩盤、TOWER RECORDS、KEEN、CHUMS、LOGOS、OSHMAN’S、アルペンアウトドアーズ、WILD-1など販売店 ※一部店舗を除く/随時配布