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8月に開催されるDIYスピリットに包まれた3つのキャンプインフェス(マツリ)
2023.08.02 Wed
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
過去に記憶がないほど、暑かった2023年フジロック。8月に入り、全国各地で数多くの夏フェスが行われる。夏フェスは数万人を集めるビッグフェスに注目が集まりがちだけど、DIYスピリットに包まれたキャンプインフェスも少なくない。それらオーガニックな空気感に満ちたキャンプインフェスは、週末の数日間だけではなく長く開催されるものも多い。入場券も手頃だ。まだまだ暑さが続くだろう8月に行われるDIYのキャンプインフェスをピックアップ。
いわき市から阿武隈山地を超えて福島市へつながる国道399号線。この幹線道路から、未舗装の道路を何キロも走った後にやっと行き着く「獏原人村」。自由を求めて、自給自足的な暮らしを実践している1970年代から続いているヒッピーコミューン。この村の夏祭りとしてスタートしたのが満月祭だ。80年代から続いている、日本でもっとも長く継続されている野外のひとつだ。8月2日は前夜祭としての「OPEN AIR PARTY 竜宮 2023」を開催。3日から7日が本祭で、最終日の8月8日は後の祭としてオープンマイクのフリーデイ。チケットはキャンプ費込みの通し券のみ。携帯は圏外なのでご注意を。
開催日:8月2日(水)~8日(火)
会場:獏原人村(福島県川内村)
出演:犬式、Dachambo、及川禅、Gocoo+バリアージ、知久寿焼、digda、ohn nakayama trio、ドドイッツ、凸ラ凹ス、カタケンSESSION BAND、ちだ原人、No.9 Orchestra、ほか
美しい川が流れる滋賀県朽木生杉で開催されるキャンプインのマツリ。17回目を数える今年は開催期間が9日間に及ぶ。そのなかには「電気を使わない日」も設定されている。日常に当たり前にある電気について、あらためて考える日になるだろう。2回の週末は、多くのアーティストのライブが予定されている。9日間の通し券のほかに、前半と後半に分けてチケットも販売されている。
開催日:8月19日(土)~27日(日)
会場:山水人エコビレッジ(滋賀県高島市)
Rosalyn(Thailand)出演:SOFT、スーパージェットキノコ、熊谷もん、marron a.k.a dubmarronics、LAST CALL、ザ・ファミリー、せいかつサーカス、YAO、ほか
橋の下大盆踊り SOUL BEAT ASIA 2023
豊田市駅から歩いていける豊田大橋の「橋の下」で開催されているDIYの世界音楽祭。日本でもっとも尖ったフェスと言ってもいいだろう。今回は一昨年の東京オリンピックの際に実施された「盆踊り」バージョンで行われる。河内音頭や郡上おどりもラインナップされ、日本の夏の風物詩を自分たちのスタイルで演出する。入場料は橋の下サポーターズパス制(祭り参加協力費)として前売りで1日2000円。トヨタスタジアム・コンコースの特設受付で受付を済ませてからではない入場できたいという。
開催日:8月25日(金)~27日(日)
会場:豊田大橋下 千石公園特設ステージ(愛知県豊田市)
出演:TURTLE ISLAND、渋さ知らズオーケストラ、250(韓国)、角銅真実 band set、SOFT、LEENALCHI、山中一平、亀島楽隊、芳泉会、ALKDO、切腹ピストルズ、OBRIGARRD、ほか