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朝霧JAM、メタモルフォーゼ、森ゆれる。10月こそキャンプインフェスの季節。
2023.10.09 Mon
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
いつの間にか、数多くのキャンプインフェスが10月に開催されるようになった。気象庁が発表している台風の平年値は、10月の台風は発生が3.3、接近が1.7、上陸は0.3。9月に比べ、その数はグッと下がっている。朝晩は冷え込むこともあるけれど、それもフェスに参加するファンにとっては想定内だろう。今年、コロナ前よりも多くのキャンプインフェスが10月に行われようとしている。
Metamorphose
10月に開催されるキャンプインフェスで注目されるのが11年ぶりとなる「メタモルフォーゼ」だ。最先端のダンスミュージックから、ジャズやヒップホップ、レゲエやア
フロビート、ジャムまで、多種多様なアーティストを世界各国から招聘してきた「メタモルフォーゼ」。伊豆の日本サイクルセンターが会場だった2011年に台風の接近によって中止。翌年に幕張メッセに会場を移して開催されたものの、以降は開催されることがなく、伝説となっていた日本を代表するオールナイトフェスだ。それぞれの遊び方で選べるテントサイトは3つ。メインステージのSOLARキャンプエリアとオールナイトでアーティストが音を紡いでいくLUNARキャンプエリア、そしてオートキャンプエリア。オートキャンプエリアには会場からシャトルバスが運行される。
開催日:10月14日(土)~15日(日)
会場:遊RUNパーク玉穂(静岡県御殿場市)
出演:Afrika Bambaataa、Darren Emerson、Los Hermanos、CARL CRAIG、JAZZANOVA、MAYURI、ほか
ASAGIRI JAM
2004年以来、10月1週、もしくはスポーツの日の連休に開催されてきた「朝霧JAM」が、20回目となる今年は日程を後ろ倒しにして行われる。海外のアーティストと日本人アーティストのバランスは、朝霧JAMの魅力のひとつだ。キャンプをしながら、自然と音楽を楽しむ。キャンプインのフェスを日本で提示し、広げ、定着させてきたのが朝霧JAMと言っても過言ではないだろう。今年は富士宮市のふるさと納税の返礼品として、チケットや会場内飲食店限定の食事券がラインナップされた(申し込みは10月9日まで)。月曜が休日ではなくなったけれど、後泊も可能。土日2日間をたっぷり遊んで、月曜にゆっくり帰路につくのがおすすめ。
It's a beautiful day~Camp in ASAGIRI JAM’23
開催日:10月21日(土)〜22日(日)
会場:富士山麓 朝霧アリーナ・ふもとっぱら(静岡県富士宮市)
出演:THE ALBUM LEAF、BADBADNOTGOOD、KASSA OVERALL、KITTY, DAISY & LEWIS、TOMMY GUERRERO、WAAJEED、OGRE YOU ASSHOLE、OOIOO、toconoma、ほか
森ゆれる
新潟県柏崎のキャンプ場で初開催されるのが「森ゆれる」。新潟県内で違うフェスをオーガナイズしていた3人が集い立ち上げたフェスだ。中止せざるを得ない状況が続くことで、心の中に
生まれていったコロナ禍の閉塞感や喪失感。「長い空白期間に失ったものを思い返し、その間にできなかった世代間の継承と交流を取り戻したい」と思いから立ち上げたという。会場のゆうぎキャンプ場は、「山というより、海と平地に挟まれた小高い丘のような立地で、標高もそこまで高くない」場所。朝晩はそれなりに冷えるけれど、晴れれば日中は快適に過ごせるという。ローカルミュージシャンとして新潟県内のアーティストも数多くラインナップされている。
森ゆれる 2023
開催日:10月28日(土)〜29日(日)
会場:ゆうぎオートキャンプ場(新潟県柏崎市)
出演:GEZAN、SPECIAL OTHERS、LITTLE TEMPO、踊ってばかりの国、グソクムズ、パジャマで海なんかいかない、ROTH BART BARON 、田我流、ほか