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朝霧JAMに備えて、初心者もリピーターも必読! 快適にピースに楽しむための心得

2023.10.17 Tue

 いよいよ今週末に迫ってきた、朝霧JAM。参加予定のみなさん、準備は万端ですか? 初めて参加する方にはこれからの準備に役立つ情報を、そしてリピーターのみなさまにもついつい忘れてしまいがちな要チェックポイントをお届けします。さぁ、この記事を確認して万全の準備で朝霧JAMを思いっきり楽しみましょう!

■キャンプの準備

 朝霧JAMの特徴は、オールキャンプイン。つまりキャンプすることが前提の音楽フェスです。キャンプの準備は整っていますか?

 ひとことでキャンプといっても、エリアによってキャンプスタイルは異なりますので、ここでエリア別キャンプスタイルについて整理しておきます。

<Aサイト>

 メインステージ「レインボウ」を見渡せるAサイトは、すり鉢状の地形が特徴的な朝霧アリーナに設けられます。テントにいながらにして、メインステージの音楽を楽しめるということで大人気。つまり混雑必至のエリアです。隙間なくびっしりとテントが密集しますので、ご近所とのトラブルがないよう、場所を譲り合って設営してください。

 まず注意してほしいのが、このエリアでのタープの使用は禁止です。これは、多くの人たちが視界を遮られることなくステージを楽しめるように設けられたルールです。タープが張られていた場合は、運営サイドから撤去を求められます。どうしてもタープを張りたい方は、タープ使用可能なBサイトに設営しましょう。

 またこのエリアは火気厳禁となります。つまり火を使う調理器具が使えません。

「えー、ごはん作れないの?」と心配することなかれ。レインボウステージの両サイドには多数のフードブースがずらりと並びます。朝霧ローカルフードの出店はもちろん、がっつり系、エスニック系、オーガニック系など多種多様。しかも日本全国で開催されるフェスの中でもかなり評価の高い飲食出店が集まります。全部制覇しようと思うほうが大変なくらいです。

 もうひとつお伝えしたいのは、このエリアは緩やかに傾斜しているということ。傾斜地にテントを張るので、傾斜に対して縦(山側に頭が来るよう)に寝られるように設営しましょう。つまりリクライニング状態で寝るのがベスト。横向きに寝ると、荷物も体もテントの下に固まってしまいますよ。

<Bサイト>

 このエリアは朝霧ジャンボリーキャンプ場に展開されるエリア。タープの使用も可能で、大型のテントを張るスペースもあります。グループで快適に過ごすならこのエリアをめざしましょう。もともとキャンプ場なのでフラットな場所も多く、傾斜を気にせず快眠できます。またこちらでは火器の使用もOK。BBQや煮炊き、焚き火もできる本格的なキャンプができます。

 このエリアで注意したいのは、通路が未舗装の凸凹道ということ。たくさんの荷物を持っていくのにワゴンは便利なのですが、過積載にご注意。過積載のワゴンで凸凹道を進むと車輪が破損することがあります。Bサイトにあるキャンプよろず相談所には、毎年アウトドアワゴンの車輪トラブルが10件以上来ているそうです。オススメはバックパックに背負って手分けして運ぶこと。もしどうしても重い荷物を運びたいなら、駐車場から数回に分けるか、悪路に強い車輪のワゴンやリヤカーを使いましょう。

<ふもとっぱら>

 会場まではシャトルバスでの移動となりますが、クルマを横付けできるオートキャンプが可能ということで近年人気が高まっています。こちらならどんなに重い荷物でも問題なし。いつものオートキャンプと同じようにキャンプできます。

 ただし、ステージのある朝霧アリーナ、朝霧ジャンボリーに行くときには盗難などのトラブルに遭わないように、テントに貴重品を置いて置かないように注意しましょう。

■装備(ウエア、シューズ類)の準備

 キャンプもライブも快適に過ごす上で、ウエアやシューズなどの装備も重要です。朝霧JAM開催時期の気候や会場の特徴を踏まえてアドバイスします。

 朝霧JAMの開催時期は、日中は晴れていればTシャツでも過ごせますが、今年は例年よりも1週間開催が遅いので、朝晩はかなり気温が低下します。フリースや薄手のダウンなどをぜひ準備しておきましょう。リピーターの方でも案外忘れがちなのがスパッツ類。上は暖かいのに下半身から冷えるなんてことがないように最低限スパッツ(タイツ)、もしお持ちならダウンパンツもあると安心でしょう。

 会場となる朝霧高原は、その名のごとく朝霧が発生しやすく、周辺が晴れでも雲が発生しやすいという傾向があります。雨具の用意は必須です。撥水、透湿性に優れたアウトドアブランドの上下セパレートタイプのレインウエアがベスト。少なくともポンチョなどは用意しておきましょう。

 もしも雨が降るような場合は、レインボウステージもムーンシャインステージもぬかるみになりがちです。レインブーツも用意しておくとぬかるみを気にせず楽しめます。レインブーツがないという人は防水性のあるトレッキングブーツは用意しておきましょう。

 寝袋は、基本的に3シーズン用(快適使用温度が0℃~5℃ぐらいのもの)で大丈夫です。ただし予想以上に冷え込む場合もあります。冬用の寝袋(快適使用温度が-5℃以下のもの)があれば安心ですが、もし用意できなくてもダウンジャケットやダウンパンツを用意しておくと、寝袋の温度調整に使えます。

■装備の事前チェック

 せっかく準備した装備も、現場で使えなかったらただの無駄なお荷物。しっかり使えるかどうかをチェックしましょう。

 テントやタープは、ちゃんと全パーツ(フライ、インナー、ポール、張り綱、ペグなど)が揃っているかチェックしましょう。どれかひとつでも忘れ物があると張れません。あと、ポール類は破損や劣化がないか確認し、破損している場合は、今週中にお店でリペアしてもらうか、自分で応急処置を。

 リピーターの方にも、ぜひチェックしておいていただきたいのがアウトソールの劣化。ほとんどのシューズで、使用頻度にかかわらず加水分解という経年劣化が発生します。簡単にいうとソールに使われているウレタンなどの素材が空気中の水分と結びつきボロボロになってしまうこと。靴箱に大事に保管しておいたシューズでもこれが発生します。気づかず履いて歩いていると、突然ソールがベロンと剥がれてしまいます。まずは購入してから3年以上経過したシューズはソールとアッパーの接着部分に隙間ができていないか、剥がれそうになっていないかを必ず確認しましょう。

■ルールやマナー

 朝霧JAMに限ったことではありませんが、多くの人たちが気持ちよく同じ時間と空間を楽しめるように、自分勝手な行動や迷惑行為などは慎みましょう。ロープ等での場所取りや直火での焚き火、折りたたみ椅子を畳まずに持ち歩く、ゴミのポイ捨てなどの行為は、せっかくのフェスを台無しにしてしまう行為です。もしそんなことをしている人たちを見かけたらぜひお近くのスタッフに伝えましょう。

 詳細の注意事項はオフィシャルサイトのこちらのページでご確認ください。
 https://asagirijam.jp/attention/

 朝霧JAMの正式名称は「It's a beautiful day Camp in 朝霧JAM」です。ぜひ参加する全ての人たちの手で「ビューティフルな日」を作りあげましょう!

(文=渡辺信吾 / 写真=宇宙大使☆スター, sumi☆photo)


◼︎It’s a beautiful day Camp in 朝霧JAM
2023年10月21日(土)~ 22日(日)
富士山麓 朝霧アリーナ・ふもとっぱら
静岡県富士宮市朝霧高原周辺

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