- 料理
蔵人たちの手のひらと音楽が造る「寺田本家」の楽しいお酒
2013.12.27 Fri
“微生物が唄と響き合ってワクワクと発酵”という表現が、まさか日本酒のことだと思う人は少ないのではないだろうか。
千葉県香取郡にある「寺田本家」は、蔵人が「手のひら」にこだわって造っている酒蔵だ。効率化・機械化が進む現在であっても、手が切れるような冷たい井戸水で実際に手でお米を洗い、蔵人のひとりひとりが一緒に酒造り唄やリズムを合わせながら手で醸していく。
お米は、農薬や化学肥料を用いず自分たちで作った生命力のあるもの。自家培養した自然由来の菌で発酵させ、添加物も一切使わない。そして蔵人たちの手からもたらされる“癒しの波””光の波動”でおいしく仕上げていく、と蔵で話すそうだ。
「お母さんが手で握ったおむすびがおいしいように、お酒造りも手を使って仕事をすることで、飲んで元気になるお酒ができればと考えています。微生物と私たちが楽しくお酒を造る想いが響き合って、飲んだ人やその場にも楽しい気持ちが満ちてくれば」。寺田さんは、そんな代々伝わる発酵道を引き継いだ24代名当主として奮闘中だ。
(フリーマガジン『Lj No.33』より抜粋)
「旅と音楽」のフリーマガジン Lj
年4回配本されるフリーマガジン「Lj」33号。
誌面では、寺田本家のお酒のほか、発酵食品や調味料、穀類など「幸せを呼ぶおいしい食材」をご紹介。また今回の特集はLj初、映画を取り上げた「CINEMA ALTERNATIVE」。年明けにはWEBサイトでも誌面が読めるように! 詳細、配布先はコチラでチェック