- 料理
原材料超シンプル。あのコンビニ定番おつまみが最強食材になる
2016.06.04 Sat
蓮池陽子 フードコーディーネーター
「おいしい食」と「豊かな自然」との強い結びつきを感じながら
活動するフードコーディーネーター蓮池陽子さん。
連載4回目はちょっと変わった“乾きモノ”を使ったレシピ。
コンビニのおつまみの定番といえば「あたりめ」。私の大好きな酒の肴です。軽いし、おいしいし、お腹はふくれるし、言うことのないおつまみですね。
そしておつまみでありながら、視点を変えて眺めてみると、旨味がたっぷり凝縮される優れた乾物でもあります。乾物は切干し大根やひじきだけにあらず。ことトレッキングやバックパッキングなど、担ぐ荷物を減らしたいときに大活躍です!
そんなあたりめはどこのコンビニにもあるものですが、原材料を見たことはありますか?
あたりめの原材料はじつは「イカ、塩」だけなのです。
確かにイカと食塩だけ
コンビニで保存料なしの食べ物が置かれているなんて〜本当に稀! こんな安心で、旨味たっぷりの物を料理に使わない手はないではありませんか? 今回はそのあたりめ料理を紹介します。
ひとつめは、山でまさかのおいしさ〜「ハイカーズブイヤベース」
<材料>2〜3人分
・あたりめ 12〜15本
・さばの水煮缶(あさり缶でも可) 1缶
・たまねぎ 小1個
・トマト水煮 200g
・サフラン 少々
・コンソメ(固形)1個
・塩、こしょう 適量
※ガーリックパウダーがあればなおよい。
<作り方>
1、ビニール袋にあたりめと水100ml(分量外)を入れ、1時間ほど浸しておく。たまねぎは薄切りにする。
2、鍋に1を含めたすべての材料を入れ、材料がかぶるぐらいの水(分量外)を入れて火にかける。沸騰したら弱火で10分加熱すればできあがり。
唯一たまねぎが生もので、あとはすべて乾物、缶詰めで作れるひと品。イカ特有の臭みはトマトの酸味ですっかりと消え、旨味が出たスープをモリモリいただけます。バケットなどを浸してどうぞ。たまねぎはオリーブオイル大さじ1で炒めてから加えるよりおいしくできあがります!
ふたつめはビールと日本酒にピッタリ「あたりめとジャガイモのバター醤油煮」
<材料>
・あたりめ 12〜15本
・ジャガイモ 1個
・バター 適量
・醤油 適量
・黒こしょうまたは七味唐辛子 適量
<作り方>
1、ビニール袋に食べやすい大きさに切ったあたりめと水100ml(分量外)を入れ、1時間ほど浸しておく。ジャガイモは皮をむいて小さめのひと口大に切る。
2、鍋に1とイモが浸るぐらいの水(分量外)を入れて火にかける。ジャガイモが柔らかくなったら、バター、醤油を入れて味をなじませる。お好みで、黒こしょうや七味をかける。
ジャガイモにバター醤油がおいしくないわけがありません!
いずれも旨味が凝縮されたあたりめを使うことで、手軽なのにひと味もふた味も深みの出る味わいとなります。ぜひ「あたりめ」で山ごはんを充実してください〜!(文=蓮池陽子)