- 旅
蝋梅(ロウバイ)を探しに晩冬の長瀞へ。“アウトレジャー” な旅に出る
2021.01.26 Tue
河津慶祐 アウトドアライター、編集者
晩冬の季語とされる「蝋梅(ロウバイ)」という花がある。薄い透明がかった黄色の花弁のちいさな花で、その強く甘い香りは気持ちを華やかにしてくれる。
1月のある日、蝋梅を観賞するため、名所のひとつにあげられる埼玉の長瀞(ながとろ)にある宝登山(ほどさん)へ向かった。
長瀞に着いたのは朝9時ごろだった。気温は0℃前後。快晴のため、太陽からの熱であたたまりはじめてはいるが、まだ呼気は白く、肌寒い。
この日の目的地は、宝登山の山頂付近に広がるロウバイ園。山頂付近といっても、麓から山頂までをつなぐロープウェイがあるため、登山をする必要はない。風が強くなったときのことも考え、防風性能を有したショッフェル(Schöffel)のダウンジャケットをまとい駅をあとにした。
目の前にそびえるのが宝登山だ。春は桜、夏はかき氷と賑わいを見せる参道だが、この時期にはひと気もすくない。喧騒から離れた、透き通った寒さのなか、白い大鳥居をくぐり山へと歩いていく。
山の麓に鎮座する宝登山神社へたどり着く。参拝をすませ、境内にあるロープウェイ乗り場へと向かう。登山する荷物を持たずとも、あっという間に山頂駅まで運んでくれる。
「わぁ、すごい!」
山頂駅に降り立つと、そこには絶景が広がっていた。眼下に広がる秩父の風景、そしてあたり一面の蝋梅だ。遠くには秩父のシンボルである武甲山を望むことができる。
アウトドアをともなうレジャーには、このショッフェルのダウンジャケットのようなウェアがよくあう。本格的な登山のようにダウンと防風ジャケットを分けてもいいが、レジャーで2着分の金額を支払うのは……だろう。かといって、タウン用のウェアだけだと、突然の風雨にたいして心許ない。
では、このダウンジャケットはなにがそんなにちがうのか。大きくいうと次の3つだ。
まずはショッフェル独自の防水透湿生地「VENTURI Stretch」だ。このウェアだけで、防風性や防水透湿性だけではなく、高い伸縮性も備えている。厚手の防寒ウェアはしなやかさに乏しいものが多いが、ダウンジャケットは厚手ながら、体の動きに合わせ伸縮し着心地がいい。
防水性では高性能な登山ウェアには及ばないかもしれない。だが、本格的な登山は行なわず、アウトドアレジャーであるなら、抜群に高い防水性能など必要はないだろう。
次のポイントは、防寒性を高めるためにさまざまな工夫がしてあること。襟や裾、袖と随所に工夫が凝らしてあるのだが、いちばんの特徴は高い襟だろう。冷気の侵入を防ぐために高くつくられた襟は、ジップを上げ、さらに首元のドローコードを締めることで、マフラーのように首をあたためることができるのだ。
3つ目のポイントは、200年以上の伝統を持つショッフェルの高い品質だ。マイスター(職人)の国・ドイツで生まれたウェアだけあり、とても合理的なデザインをしている。動きを妨げないよう立体的なカッティングにしつつ、防寒や防水性をあげるため、縫い目を極限まですくなくするというこだわりようだ。
ロウバイ園をあとにし、来た道を長瀞駅へ戻る。
「まだ時間あるよね」
駅をこえ、商店街で地元の名産品を買い物し、さらに歩いて長瀞のいちばんの名所ともいえる岩畳へたどり着く。「こたつ舟」ののぼりが見える。長瀞渓谷は夏と変わらず悠然とした流れを見せるが、ハイシーズンの賑わいはない。
ショッフェルが提唱している「OUTLEISURE(アウトレジャー)」とは、アウトドアとレジャーを組み合わせたシーンのこと。今回のような山も川も町も楽しむような旅には最適だろう。
ショッフェルとともに歩む旅はこれからも続いていく。
(モデル=moomin 文・写真=河津慶祐)
ショッフェル/DOWN JACKET(ダウンジャケット)
LADIES
カラー:BEIGE、NAVY、BLACK
サイズ:M、L、XL
素 材:表地・ナイロン85%、ポリウレタン15%
メンブレン・ポリウレタン100%
裏地・ポリエステル100%
詰物・ダウン80%、フェザー20%
価 格:49,500円(税込)
ショッフェル/DOWN PARKER(ダウンパーカー)
MENS
カラー:BEIGE、NAVY、BLACK
サイズ:M、L、XL
素 材:表地・ナイロン85%、ポリウレタン15%
メンブレン・ポリウレタン100%
裏地・ポリエステル100%
詰物・ダウン90%、フェザー10%
価 格:52,800円(税込)