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これで猿も木から落ちない!? モンキー・クライミングという革命
2013.01.09 Wed
前々から思ってはいたものの、目の前で一生懸命になってやっている人やその普及啓蒙活動をしている方たちを見ていると、言えないことがありました。最近、よくアウトドアのイベントやワークショップなどで展開されているツリークライミングというやつです。ツリークライミングですから「木登り」ということになるのですが、はっきり言って木を登っているわけではなく、これって、ロープを登っていって、木の上に上がっているんですよね。正確にはロープ登りなわけです。ツリークライミングの基本技術と用具は、クライミングで使われるユマーリングという技術とアッセンダーと言われる道具です。木の上から垂らされたロープにアッセンダーと言われる登高器をセットして、徐々に上方にずらし、体を持ち上げていくのです。言ってしまえば、手足は木に触れることなく、垂らされたロープを登っていけばいいのですから、正確には木登りというには、ちょっと無理があるのかもしれません。しかも、クライミングをやったことがある人ならばおわかりかもしれませんが、このユマーリングというのは、けっこうしんどい作業で、あまり楽しくはありません。
ところが、このほどドイツのMonkey Hardwearというメーカーから、これぞ木登り革命といわれる? ツリークライミング・システムが発売されました。その名も「モンキークライミング」。簡単にいえば、木の幹に、人工壁などで使われるクライミングホールドをセットしていき、そのホールドを頼りに、木に登っていくというもの。原理は、南の島のヤシの実とりか、日本の伝統的な枝打ち職人に見られる技術を応用した(したかどうかは定かではありませんが)もので、枝のない木でもこの道具を使えば、自分の手足を使って、木を抱きかかえるようにして登ることができるという仕掛けです。果たしてこのモンキークライミングが、まさにロッククライミングにフリークライミングという概念をもたらしたように、ツリークライミング界に革命をもたらすのか、はたまた、新たなアウトドアのジャンルとして確立するのか注目!?です。子どもとかと遊ぶのにはいいかもね。
Monkey Hardwear社のホームページには使用方法などの動画も盛りだくさん。
http://www.monkeyhardware.com/