「スロープスタイル」という競技を知っているだろうか？　あまり耳慣れないこの競技は、MTB（マウンテンバイク）を使い、野外の斜面などに設けられた巨大なジャンプ台や、バンク、ラダーなどの障害物のあるコースで、エアやグラブといったトリックの数々を披露する競技で、いわばMTBのフリースタイルというもの。スノーボードやBMX、またはモトクロスバイクなどの世界においては、エクストリームスポーツとして、このような曲芸を見せるスポーツは定着しているが、MTBのフリースタイルとなると、まだ日本ではほとんどなじみがない。しかし、アメリカやカナダなどでは、ダウンヒルやクロスカントリーなど、山中のコースを走り、その速さを競うレースのほか、このような技を見せる大会が盛んだ。

　そんななか、3月28日にニュージーランドで開催される「TEVA slopestyle」という国際大会にアジア人として初めて参加するのが高橋大喜さんだ。日本では、練習ができるような常設コースもなければ、それを設計できる人もいない、そしてもちろん飛べる人もほとんどいないなか、高橋さんは、本場カナダでトレーニングを続けてきた。まだまだ国際的にみれば、競技人口が圧倒的に少ないので、レベルはまだまだだというが、高橋さんは「今後、僕の後に続いてスロープスタイル競技に出場する若いライダーたちが現れて、そのライダーたちの為に僕の経験を橋渡しできたらなと思います。その為にも全力を尽くします」と意気込みを語っている。

●TEVA slope style
開催日：3月28日　
場所：ニュージーランドクイーンズタウン

高橋大喜さんのHPはコチラ
http://www.daikifreeride.com/