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ナビゲーションしながら熱海を満喫!フォトロゲ熱海大会レポート

2013.05.20 Mon

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

 5月19日、静岡県熱海市でフォトロゲイニングNIPPON熱海大会が開催された。

 フォトロゲイニングNIPPONは今年新たにはじまったフォトロゲイニングのシリーズ戦、熱海大会は初戦になる。コンパスと地図をもとに、チェックポイントをチームで探すアウトドアスポーツだ。

 フォトロゲイニング(以下、フォトロゲ)はスタート直前に地図が参加者に渡される。チェックポイントは難易度により得点が異なり、どのポイントを取るか?どの順番で取るか?はチームの作戦となる。スタートまでのわずかな時間で参加者は「どうチェックポイントを回るか?」を考えなければならいのだ。

「熱海は東が海!西が山!高低差が標高0から798mまであります。坂が急で、道が細くて曲がりくねっていて、一見大変そうですが、逆に、車だと入り込めない路地も沢山あるので、歩いてこその楽しみもあります。温泉にちなんだポイントや、干物を眺めつつ、<熱海>らしい場所をぶらぶら、特別ルールの乗り物も使ったりすると、いつの間にか見晴らしのいい所に登ってしまう…ような、チェックポイントを設定できるように探しました」

 高いところへ登ると富士山が見え、まさにご褒美感のあるチェックポイントも設定したという。縦横無尽に熱海をまわり体験して欲しい、とフォトロゲイニングNIPPONの競技ディレクターである伊藤奈緒さんは話す。フォトロゲイニングNIPPON熱海大会は、トップアスリートからファミリーまで136チーム(379名)がエントリーした。スタート/フィニッシュ会場は、熱海の海をのぞむ親水公園レインボーデッキ。心地よい潮風を受けながら開会式がはじまった。

「それでは、地図を配布します!」

 アナウンスが入ると、参加者は我先にと地図に手を伸ばす。和やかな会場の雰囲気もこのときだけは、少し緊張ムードに! 地図を囲み、各チーム作戦会議に入る。「こういって、こういく?いや、こっちかな」そんな会話が飛び交っている。

 そしていよいよスタート時間。
 先に制限時間5時間の部、10分空けて3時間の部がスタート!右へ左へ。思い思いの方向へチームが散っていった。チェックポイントは、熱海名物の貫一お宮の像や神社、湯処といった観光名所や、十国峠、網代まで、熱海全域に散りばめられている。なんと初島までもがエリアに含まれていた。フォトロゲの楽しみ方は、チーム次第。どこで休んで、なにを食べるか? そんな観光的要素を多分に含んだ面白さがある。息を切らして坂道を走るチームがあれば、おしゃべりしながらのんびり回るチームも。制限時間をめいっぱい使い、ひとつでも多くのポイントを効率良く回るのが勝利の秘訣。制限時間を超えると減点対象となるため、「残り1分です!」そんな声がかかると、参加者は猛ダッシュでフィニッシュラインに入ってくる場面もあった。

 マラソン大会と違い、最初にフィニッシュするチームが優勝とは限らない。各チームともだいたいの得点で手応えはあるものの、実際は何位くらいかは表彰式まで分からない状態。表彰式は、合格発表さながらといったところだ。もっとも高得点を獲得したのは、674点のMASE+Aチーム。間瀬ちがやさんと市岡隆興さん。両氏はトレイルランニングやトライアスロンなどでも活躍している。出場者の中にランナーやトレイルランナーが多いのも特徴だった。

 フォトロゲイニングNIPPONの第2戦目は、来週末26日に岐阜県郡上市で開催予定。残念ながら郡上大会のエントリーはすでに締め切ってしまっているが、後半の第3戦伊豆下田大会と第4戦島田大会は6月8日にエントリーが開始される。

 ますます盛り上がりを見せる“フォトロゲ”の今後が楽しみだ。

滝沢守生(タキザー) よろず編集制作請負

本サイト『Akimama』の配信をはじめ、野外イベントの運営制作を行なう「キャンプよろず相談所」を主宰する株式会社ヨンロクニ代表。学生時代より長年にわたり、国内外で登山活動を展開し、その後、専門出版社である山と溪谷社に入社。『山と溪谷』『Outdoor』『Rock & Snow』などの雑誌や書籍編集に携わった後、独立し、現在に至る。日本山岳会会員。コンサベーション・アライアンス・ジャパン事務局長。

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