- アクティビティ
東京のコケ女子はここをめざせ! 御岳ロックガーデンは今が旬
2013.05.29 Wed
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
今回はコケの瑞々しく生き生きとしながらも、そこはかとないか弱さと小さくかわいらしい姿に魅了される山ガール、転じてコケ女子としての道を突き進む大和撫子たちがこの時期に訪れるべきポイントをご紹介させていただきましょう。
ズバリ、欲望渦巻くコンクリートジャングル・新宿から中央線に飛び乗って連絡さえ良ければ80と6分。青梅線は御嶽駅に到着。他の山なら登山道を歩きつつコケを求めて山中に踏み入るところ、ここはケーブルカーで標高差423m、歩けば2時間はかかろうというところまでわずか6分でアクセス完了。めざすは「御岳ロックガーデン」です。
この御岳山、御岳神社を中心に観光地としても昭和感溢れる独特のフレイバーを醸し出しており、御岳神社前の商店街など時間帯によっては「千と千尋の神隠し」を思わせるノスタルジックなバイブスに包まれております。
さて、肝心のコケはと言えば登山道をさらにさらに歩き進んだ先。ロックガーデンと呼ばれる渓流沿いの登山道が今回の目的地。天狗岩から七代の滝へと下り、いよいよ渓流沿いの散策道を遡れば、およそ2時間余りのコケの旅が始まります。
その名の通り、目の前には沢に点在する巨岩とその間を流れる清流、頭上一面にかぶさってくるのは半透明かと思うほど鮮やかな緑。そして足もとのあらゆる場所には水と光に恵まれて、すくすくと育つコケが頭上の新緑にも負けない鮮やかな色合いで群生するという癒しのパラダイスが広がります。
ロックガーデン一回り、ゆっくり歩いてもトータル3時間少々。その間、ずーーーっとコケと清流を眺め続けるという夢のハイキング。こんなに素敵な場所に、こんなに簡単に来れちゃっていいの?ってくらいの御岳ロックガーデン。コケ好きならずとも、もしも東京いや関東にお住まいの方々は是非ともの訪問を強く奨励なのであります。