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東京のコケ女子はここをめざすのもナイス! 川苔山もコケいっぱい!!

2013.06.02 Sun

林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者

 すみません、最初からとばしすぎました。
 奥多摩にある川苔山(かわのりやま)は、乾いた山であまり瑞々しい所じゃないッス。自分、勢いで盛りすぎました。正確に言うなら川苔山に至るまでにある百尋ノ滝(ひゃくひろのたき)までがコケコケしてて最高。なんせ滝の下流ですからね。お水たっぷり水分とっぷり、どこもかしこもコケだらけです。

 というわけで、コケを楽しみつつも大きなワーラーフォールの絶景でご機嫌うかがい。今回は目的地は百尋ノ滝。そう、滝ですよ。大自然の中で白布をはためかせるかのように岸壁から流れ落ち、あたりの気温をひやっとさげて涼味を漂わせるアレ。いわゆる癒しの象徴です。

 その百尋ノ滝へは、青梅線の最終駅にして奥多摩歩きの起点となる奥多摩駅から日原方面行きのバスに乗車。(詳しくは西東京バスのウェブサイトへ)。15分の乗車の後、とことこと舗装された林道を歩きすすめること1時間弱。道は渓谷にそってうねりつつ、本格的な登山道然として川苔山へと向かいます。渓谷添いの道は川面からは高く離れたところに作られております。が、ところどころでせせらぎに寄り添います。そんな場所こそ、ナイスなコケフィールド全面展開。渓谷のルートとコケ、清らかな流れ、そして頭上を柔らかく覆う森の木々。ああ、すべてが癒しに直結するものばかり。家なんかに帰らないで、ずっとここでこうしていたい、とウットリするのも無理ないハナシです。

 その清らかなせせらぎこそ、百尋ノ滝から流れ下ったもの。というわけでこの登山道を歩き進むこと1時間、分岐看板を水音のする方へと下っていくと、めざす百尋ノ滝であります。

 なんせいきなり眼前には百尋ノ滝。百尋、つまり両手をぐいっと広げた幅が百個分って言われるくらいですから、滝の規模はだいぶ圧巻。実際には40メートルほどですから百尋は盛りすぎですが、でかい!っていう感動にウソ偽りはありません。百尋って言われてもじゅうぶんに納得です。

 さらにこの百尋ノ滝、滝壺のすぐそばまで近づくことができるんであります。流れを避けて石を歩き伝えば、ごうごうと滝は鳴り響き、滝の水しぶきと、流れ落ちる水が巻き起こす涼しい風が全身を包みます。そして足もとを見渡せば、あたり一面にはしっとりと水気を含んだコケたちが! ああ、天国はこんなに身近にあったのね。

 この景色を見ればコケ女子たちも納得。川苔山までは急坂だし、この先にコケはないし。登山はパスして、元来た道をサッサと帰るのがオススメです。私たちは山歩きをしに来たのではなく、コケを見に来たのですから!(キリッ)

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