- アクティビティ
只今、人気急上昇中! 樹の上の大冒険、フォレストアドベンチャーって知ってる?
2013.08.17 Sat
宮川 哲 編集者
「自分の身の安全は、自分で確保する」のは、山登りの大前提ですが、そんな安全管理の基本感覚を「遊び」のなかから得られるとして、注目されているアクティビティがあります。
それは……フィールドアスレチックです。
といっても、ひとむかし前のアスレチックとは大違い。10mほどの高さに設置されたワイヤーをたどって、樹上を遊びまくる「森のアスレチック」です。
このアスレチックですが、ハーネスの着用が必須となっていて、カラビナやプーリーを使って自分自身の安全確保をしながらの参加が「遊びの条件」となっています。
場所は、北軽井沢の森のなか。浅間山の麓に広がるオートキャンプ場として名高いあの「スウィートグラス」がプロデュースした空間で「ルオムの森」というフィールドがあるのですが、その一画に設けられたのが、ここ「スウィートグラスアドベンチャー」です。
お盆休暇のまっただ中、親子でも参加できるとあって、スウィートグラスアドベンチャーには、たくさんの人集り。でも、どの顔も真剣そのもの。と、次の瞬間には笑顔が弾けるといった具合で、なんだか期待大です。
その笑顔のワケはいたって単純。木登りをして遊んだあのワクワク感とドキドキ体験を、おとなも子どもも素のままで感じているからです。
スウィートグラスアドベンチャーには、いろいろなコースが設置されています。ロープ一本をたどって木から木へとわたり歩いたり、ユラユラと揺れる丸木の上を飛び歩いてみたり、張り巡らされたネットにしがみついて横歩きをしてみたり……。しかも、このどれもが樹上10mほどの高さに設置されているのです。
極めつけは、ジップスライドと呼ばれるアクティビティです。100m近く、遠くに離れた森の巨木と巨木の間にあるのは、一本のワイヤーのみ。そこを、身体ひとつでズザァーッと滑り降りるのです。
もう、この瞬間には、どんな人でも満面の笑みですよね。
このフォレストアドベンチャーが従来型のアスレチックと違うのは、やはり自身の安全確保の手法にあります。ハーネスを身につけ、カラビナやプーリーの使い方を学び、身体を常にセーフィティラインにつないでおくことを、身を持って知ることができるのです。
それは、おとなも子どもも同じこと。自分の身は自分で守るという意味を、子どもたちがしぜんに学べるのだから、これはおとなたちにとっても、願ったり叶ったりでしょう。
親としては、子どもの安全確保についてついつい手を出してしまいがちですが、いやいや子どもたちは、すぐに確保の仕方を学び、ヒョイっと森の空間へと飛び出して行ってしまいます。おとなとしては、カラビナが外れていないかなどの目での確認や、ルールを守ることをそっと教えてあげるだけで大丈夫です。
じつはこれらの完全管理システムには、ちゃんとした背景があります。スウィートグラスアドベンチャーは、フォレストアドベンチャーという遊びのパイオニア、フランスのALTUS社とともにつくられた施設です。
場内にある32種類のアクティビティは、フランスの検査機構APAVEにおける安全基準を満たした施設となっており、安全確保のためのルールのほか、訓練されたスタッフたちが、常に場内の各所に待機しているのです。
楽しみながらリスクを学ぶ、フランス発祥の森林アトラクション「フォレストアドベンチャー」。
これは、トライする価値のある夏休みの遊びです。ぜひとも、親子でどうぞ!
ちなみに、スウィートグラスアドベンチャーは完全予約制となっていますので、ご注意を。詳細は以下。
■スウィートグラスアドベンチャー/フォレストアドベンチャー・あさま
場所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-4783
電話予約:0279-84-3369
オンライン予約:http://reser.sweetgrass.jp/rsv/sgaopen
コース:ディスカバリーコース(小学1年生以上および身長110cm以上)/3,000円
アドベンチャーコース(小学4年生以上または身長140cm以上)/3,000円
※ほか、スタンダードプラン(3,500円)とエキスパートプラン(4,500円)もある。
※料金には、ブリーフィング講習(安全講習)、傷害保険料、ハーネス利用料、コース利用料等を含む。
※おとな(18歳以上)1名につき、こども(小学生〜高校生)2名まで同伴可。