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無補給単独徒歩で北極点をめざす探検家・荻田泰永が補給を求めた!
2014.03.20 Thu
藤原祥弘 アウトドアライター、編集者
無補給・単独・徒歩という条件でカナダのディスカバリー岬から北極点をめざしている極地探検家の荻田泰永さん。3月7日に出発し、現在もひとり氷の平原の上を北極点に向けて歩き続けている。成功すれば日本人としては初、世界でも3番目の快挙となる。
近年の北極海は地球温暖化のためか海氷が厚く張ることがなく、徒歩行の条件は厳しくなるばかり。今期も北極点をめざした4隊のうち2隊が出発後数日で撤退。現在も挑戦を続けているのは荻田さんとアメリカ隊の2名、計3名だけになっている。
そんな厳しい状況のなか、荻田さんからの無線連絡でサポート事務局に補給を求める声が届いたという。補給をすればたとえ北極点に到達したとしても、その価値が大きく減じてしまう。緊張がはしるサポート事務局に彼が求めた補給の内容とは……
「……チョイネタ、ちょうだい!」
http://www.youtube.com/watch?v=gM_pKi-5tt8
出発から2週間、行動中も就寝中も絶え間なく彼を責めぬくのは極度の緊張。ホッキョクグマの襲撃と薄氷を踏みぬくかもしれないという状況で彼が求めたのは、なんと小話だった。
「いや~、荻田も久しぶりの北極に慣れて余裕が出てきたんでしょう。でもせっかくだから、みなさんにも一緒に考えませんか、チョイネタ。チョイネタなら、無補給の条件を破ることにはなりません……たぶん」とは事務局を務める大木ハカセさん。
荻田泰永北極点事務局では、くすりと笑える小話から面白ニュース、人生相談まで、荻田さんを楽しませるチョイネタを募集中。採用されればあなたの小話が遠く北極海を歩く探検家にひとときの安らぎを与えるかもしれない。
投稿の詳細はこちら、「N.A.P/荻田泰永北極点事務局」の最新情報へ。なお、荻田さんの日々の移動の様子は「ROCKET NEWS24/ロケットニュース24」でも紹介されている。記事中のグーグルマップからは、どれだけ移動したのかも確認できる。