- キャンプ
GAKU-MCのキャンプのおさらい vol.3ランタンの巻
2015.07.02 Thu
菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ
根っからのアウトドア好きなGAKU-MCが、さらに快適なキャンプをめざしてハウツーをおさらい。
第三回目はガソリンランタン。最近は灯り全般がLEDに変わり、白っぽい光が多くなったが、燃焼とともに発光するランタンのオレンジ色はやはり魅力的だ。
その1 ガソリン量はタンクが教えてくれる
まず燃料バルブとポンプノブがしっかり閉まっているか確認。そして燃料タンクのフタを開け、ファネル(専用のジョウゴ)を差し込み、ホワイトガソリンを静かに注ぎ入れる。この時、ホワイトガソリン缶の注ぎ口は上にしよう。つい下に向けてしまいがちだが、ガソリンが入る度に缶のなかに空気がたまり、タプンタプンと勢いよく出てしまうのだ。
注ぎ入れるとファネルにガソリンが溜まるので、いったん手を止める。そうすると、ファネル内のガソリンがスーッとタンクへ入っていく。この繰り返しでガソリンを注ぐ。満タンに近づくと入りが悪くなっていくので、しっかり見ながら作業しよう。ファネルのガソリンがタンクに入らずピタッと止まったら、満タンの証拠。そうしたらパネルを手で軽くスッと持ち上げる、すると残りのガソリンがタンクへ入っていく。ファネルを抜いたら、フタをしっかり閉める。
その2 マントルはとてもデリケート、先にポンピングする
新しくマントルを付ける、あるいは、交換する場合は、ポンピングを先にしておこう。ポンピングの振動でカラヤキ(使用前に燃やして灰状にすること)したマントルが破れたりしてしまうことがあるからだ。
ポンプノブの穴を親指でおさえて、真っ直ぐ正しいストロークを心がける。強く引き過ぎたり、押すときに力を入れ過ぎたりすると、故障の原因となるのでていねいに。70〜80回ほどポンピングすると、固く入らなくなるので、最後にノブを差し込んで止まるまで右に回して完了。
その3 マントルを取り付けたら、カラヤキの儀式へ
バーナーチューブの先端にマントルを取り付ける。マントルはあらかじめ指先で袋状に膨らませておこう。シワが寄ったり、クセがついたままだと燃焼した際にキレイな形にならないのだ。手元で先にマントルのヒモを二重に仮に結び目を作ってから、バーナーチューブ先端に持っていくと結びやすい。しっかりヒモを結び、ヒモは5ミリほど残してハサミでカットする。余分なヒモが出ているとマントルが壊れる原因になる。
次にカラヤキ。マントルは使用する前に燃やして灰状にする必要がある。マントルの下のほうから均等に燃え上がるように火をまわしていこう。燃焼しはじめると、キュウッと縮む。初めてだと不安になるが大丈夫、かたよりなく完全に燃やそう。カラヤキをしないでいきなり点火すると、縮みが激しく、マントルがいびつな形になってしまうという。数あるキャンプ道具のなかでもランタンを扱えるようになると一端のキャンパーになれた気分。なんだかカラヤキは儀式のような作業だ。
カラヤキしたマントルはとてももろい状態になるので、衝撃を与えたり触ったりしないように十分注意しよう。
その4 いよいよ点火
いよいよ点火。柄の長いライターなどの火を、グローブ底部の穴から差し入れ、燃料バルブをOFFからHIGHに回すと点火する。この動作のときの注意が2つ。必ず火を入れてからバルブを開くこと、そして、ランタンを真上からのぞきこまないようにすることだ。消火は、燃料バルブをOFFに戻せばOK。もし、正しい手順でもうまく点火しなかったときは、ポンピング不足が考えられるので、再度ポンピングするとよい。
GAKU-MC
1970年、東京出身。1990年EASTENDを結成。
94年にEASTEND×YURI名義でリリースした「DA.YO.NE」が大ヒットを記録、翌95年NHK紅白歌合戦出場。99年からソロ活動を開始。アコースティックギターを弾きながらラップする独自のスタンスで活動を続け、2011年にレーベル「Rap+Entertainmet」を設立。2012年には音楽イベント「アカリトライブ」を立ち上げて日本の復興活動に尽力する他、音楽とフットボールで人と人を繋げる融合団体「MIFA(Music Interact Football for All)」を設立。2014年4月、ベストアルバム『THE BEST “GRADATION”』をリリース。最新作は6月24日に発表されたシングル「希望のアカリ」。
HOW TO 動画「「ノーススターチューブマントルランタン」
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uDlqJ3cG0sg