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【現場なう】日本で一番早い紅葉と言われる北海道・旭岳。赤と緑のモザイク模様は、今が見頃です!
2016.09.30 Fri
林 拓郎 アウトドアライター、フォトグラファー、編集者
9月29日に旭岳は初冠雪しました。とは言っても、標高1600m以上の積雪はわずかなもの。翌9月30日はお天気も良かったので、ほとんどの雪は消えています。冬が来ているというよりも、ビバーク用の装備などを冬用にシフトする時期になったね、といったところでしょうか。
そんな旭岳ですが、現在は紅葉が見頃のピークど真ん中を迎えています。例年、標高の高い所から始まった紅葉は少しずつ高度を下げて来ます。紅葉が標高1000mのロープウェイ山麓駅にたどり着いた頃には、山の高い所の紅葉はすっかり終わっている、ということがほとんどです。
ところが今年は、上も下も真っ赤っか。紅葉の標高差が大きく、幅広の帯域を保ったままゆっくりと麓に向かっているという状況です。つまり、写真を撮ると全部が全部紅葉!って絵柄になっています。
はいドーーーン! 標高1600mのロープウェイ山頂駅を出た瞬間にこの風景。青空と紅葉とのコントラストが目に飛び込んできます。奥に見えるのが北海道で一番高い山「旭岳」。2時間ほどで頂上を踏むことができます
北海道の紅葉は本州のそれとは大きく違っています。山全体が赤くなることはなく、常緑樹のハイマツの緑、ウラジロナナカマドの赤や黄色がモザイク模様となって
山肌を覆います。低木の紅葉は、いろとりどりの絨毯が敷き詰められたよう。間の草原には、チングルマが桃色に色づいています。
旭岳ロープウェイからは、こんな空中散歩を楽しみながらの紅葉見物が可能。標高が変わると、樹の大きさが変わり、紅葉の色合いや赤と緑のバランスも変わってきます。何度見ても飽きない、壮大な風景です
ロープウェイ山麓駅横にて。カエデ類も鮮やかに色づき始めています。で、お気づきでしょうか。今回ほとんど歩いていません。ロープウェイに乗って、ちょっとだけ散策して、またロープウェイ。それなのにここまでの景色を楽しめるのは、本当に贅沢としか言いようがありません
旭岳は旭川空港からのアクセスも簡単な上、ロープウェイに乗れば標高1600mまであっという間に登ることができます。時には紅葉を見に来たつもりなのに、真っ白な雪景色しか見れなかった、ということもありますが。それも自然というノンスケジュールなエンターテインメントです。そんな時には旭岳温泉でゆっくりお風呂にでも入って、麓の東川町でカフェ巡り、なんてのがオススメですよ。
(All photo=peco)
大雪山 旭岳ロープウェイ
http://wakasaresort.com/asahidakeropeway/index.htm
旭岳温泉(東川町ホームページ)
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=10
紅葉の状況などはこちらで。
旭岳ビジターセンター Blog
http://www.welcome-higashikawa.jp/info/?c=27