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信越自然郷発!いましかできない
◯◯+●●=サイコー!な外遊び

2017.06.15 Thu

森山伸也 アウトドアライター

ちわっす、アウトドアライターの森山伸也です。
ぼくは日本一長い川、新潟県は信濃川のすぐよこっちょに生まれました。
そして34歳になった夏、鮭のごとくグイグイ遡上して、信濃川が千曲川へと名前を変える山間の集落に移住したのであります。

 最近、このあたりは信越自然郷って呼ばれています。
(長野県北部と新潟県南部に跨がる9市町村《飯山市、中野市、妙高市、山ノ内町、信濃町、飯綱町、木島平村、野沢温泉村、栄村》を信越自然郷と呼ぶ。)

 なぜこの信越自然郷に暮らしているかといえば、一年中遊び場が近く、遊び場に困らないからです。大河あり、良渓あり、美林あり、ロングトレイルあり、パウダーあり。日本海まで車でわずか1時間。

 そこでいましかできない旬な外遊びを紹介しましょう。
 
 ポイントは2つの要素を組み合わせて、いましかできないプレミアムなアクティビティーってこと!

《タケノコ狩り+MTB》
 6月はなんといってもネマガリダケ収穫の時期。村人の誰もがソワソワしはじめる。

信越トレイルのわきっちょで採ってきたネマガリダケ。これは皮をむいた状態。さらに固い節をカットするのだが、食べられる部分は半分以下となりいつも虚しい気持ちに。炒め物やみそ汁に入れて食う。タケノコを食べたらようやく長い冬が終わった気分になる。

 タケノコ採り(山菜狩り)と相性がいい移動手段は、誰がなんといおうとMTBだ。冬季閉鎖している峠道や、ゲートが閉まっている林道をおりゃーっと突っ込んでいける。人がいないところには山菜がわんさかあって、山菜採り歴4年の若僧でも難なく山の幸にありつける。下山は「ヒャッホー!」と熊に挨拶しながら瞬殺ダウンヒル。MTBに乗りたいのか、タケノコを採りたいのか、自分でもわからなくなるほど絶妙な組み合わせだ。

愛車は29インチのハードテイルモデル、サーリー/オーガ。サスなしだが、大きな凸凹は腕と膝のナチュラル・サスペンションでカバーする。

《残雪登山+スラックライン》
標高1300m以上の谷にはまだたっぷり残雪がある。(6月14日時点)

 タケノコ狩りに飽きたら、残雪を登ってスラックラインを楽しんでいる。スキーでも、登山でも、SUPでも、すべては体幹が強くなければいけないことを、40目前にして学んだ。スラックラインは、ラインの上に立っているだけで体幹をバキバキに鍛えられるのだ。

 雪の上は激しく落ちてもケガすることがないので、どんどん攻めていい。でも落ちっぱなしだとすぐに足が冷たくなって、できれば落ちたくない。落ちたくないから上達が早い。そのうえ安全、涼しい。てなことで、残雪登山とスラックラインの組み合わせは絶妙だ。

新緑のブナの木にスラックラインを結ぶ。さば缶と味噌を持っていけば、その場で信越自然郷のソールフード「サバ缶タケノコ汁」を作れるぞ。

スタートポイントにはボルダリングマットを敷くといい。スラックラインは山中へ持っていける軽くてかさばらないSlack.frのプリミティブキットを愛用している。

信越トレイルが延びる関田山脈にはこんな太い巨大ブナがあちこちに点在している。このブナの森が蓄え、ろ過した美味しい水を飲んで生きていきたい。そんな想いもここに居を構えた理由のひとつだ。

 以上、いましかできないド・旬な外遊びでした。
ともあれ信越自然郷には一年を通して遊ぶ素材が無数にある。それをどう使って遊ぶかはあなた次第!

タケノコが終われば、速やかに雪溶け水とともに渓流へと流れ込む。そう、イワナ釣りだ。樹木が覆い、沢筋が狭い、信越自然郷の渓にはテンカラがいい。

釣ったイワナはもちろん食べる。かつて村のじいちゃんたちは電気を流してイワナを一網打尽にして食べたというワルイ噂がある。貴重な蛋白源だったのだ。

渓流釣りと並走して、SUP旅へも行かねばならん。
やらなきゃいけないことが山ほどある。
ああ、なんて忙しいのだ。そうこうしているうちに雪がやってくるではないか。
田舎暮らしは時間の流れがスローで、ゆったりと季節の移り変わりを感じながら人間らしくいられる生活。
なんて世間はいうけれど、そんなのデタラメだ。
田舎暮らしは、いつも忙しなく、季節に追われているのである。

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