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不死身の小太りおばさんが、自分で作った「ところてん」でダイエット&美容に挑戦!
2017.08.08 Tue
Hochi Naomi 肉食系自然派ライター
こんにちは。不死身の肉食系アウトドア小太りおばさんこと(もうすっかり定着……)ライターの芳地直美です。
暑いですね~。とはいえ昨日は立秋。台風が過ぎて気温が30度以上の夏日を記録している地点も多いのですが、うかうかしていると夏は終わってしまいます。しかし、まだまだ暑い夏に無性に食べたくなる食べ物といえば……そう、「ところてん」! 寒天原藻のテングサなどを煮て、寒天質を抽出してから冷やし固めた、夏の季語でもある「ところてん」は、古くは奈良時代から食され、江戸時代には「ところてん売り」が町を歩き、涼を演出したそうです。 先日、シーカヤックで伊豆の海を漕いでいるときも、浜で大量のテングサが干されているのを見かけました。初夏を迎えると、テングサの一大産地である伊豆地方で、海中のテングサ漁が解禁され、まさに今が旬! 低カロリーで食物繊維が豊富なところてんは、ダイエットにも向いていると注目の食材です。「お~、ダイエットにも! これを食べたら、私のぽっこりお腹もへこむかしら……」 カヤックから浜に上陸して、海女さんに話を聞いていたら、「自分で作るところてんはおいしいわよ。味見してみて」と、からからに乾いたテングサをひとつかみ、手渡してくれました。どうすれば、あの透明に固まったテングサから「ところてん」ができるのかわからなかったのですが、さっそくYouTubeで検索して、作ってみました。カロリーはゼロに近いというではありませんか!「痩せるかな。先日、ダイエットのご指摘をいただいた教授! 野暮なことは言わないで、痩せたらやさしく褒めてね♡ぐふふ」
さて、さっそく台所に材料を並べます。
(乾燥テングサ15g)(水1L)(酢小さじ1杯)(ザル)(ふきん)(バット)
そして、天草を水洗いして、鍋に水、テングサ、酢を加えて火にかけて、40分ほど煮込みます。酢を入れるなんて知りませんでした。
その後、液をザルで漉し、粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やして固めて完成。
ところてん突き棒で細長く切ってもいいし、突き棒がなくても適当に切れば、固形のところてんの出来上がりです。黒蜜、酢醤油など好きな味付けで食べてもよし。
さて実食です。
「うまっ! 味が濃い」。
手作りのところてん、すごくおいしいです。口に入れた感触も弾力があって冷たくて、まさに夏にぴったりの食べ物。これで、低カロリーで体にいいなんて最高です。一日一回、食事をところてんに置き換えて食べるのもいいかも。新鮮な「ところてん」は、海の匂いがします。
そして「ところてん」は、味付けに地域差があることでも有名です。関東以北や全国では酢醤油、関西は黒蜜、四国は出汁で食べるところもあるそうです。関西人の私は、蜜豆を作ってみました。「おいしい~」旬の桃をたっぷり使って、いろいろなデザートを作ります。 そうそう、天草(テングサ)は、テングサという名前の海藻があるわけではなく、紅藻類テングサ科に属する海藻(マクサ・オニクサ・ヒラクサ)の総称で、正倉院の書物の中に「心太」(ところてん)と記されていることから、奈良時代にはすでにその存在が確認されているそうです。
(↑この海鮮のところてん固めは、少し生臭かった…((´;ω;`)
ところてんは味をつけない場合、100gあたり2kcalと大変低カロリー。腸内環境を整える食物繊維を多く含んでおり、食前に食べると満腹感が得られ、食べ過ぎやカロリーコントロールに効果を発揮するそうです。わぉ、期待できそう。
最後にテングサを煮溶かしたら、ふきんなどで絞って「ところてん液」を作ります。その搾りかすで、顔面をパックしてみました。効きそう!気持ちいい。 「かっ、快感……♡」(注・肌の弱い方は真似をしないほうがいいかもしれません)
暑い日にぴったりの「ところてん」。昔の人も、これを食べて涼をとっていました。打ち水やすだれなど、ここ数年、夏の節電対策に昔の知恵が見直されています。今夏はクールビズに、「ところてん」もとり入れてみてはいかがでしょう。エコで痩せれば、うれしいじゃーん。いろいろな味を試してみてくださいね。
PS.私は黒蜜かけまくりの果物トッピングしまくりで、痩せませんでした……。ダイエットには酢醤油味にしたほうがいいかもしれません。
「ところてん」の商品お問い合わせは
伊豆河童055-975-0100