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三菱・デリカD:5 ACTIVE GEARで出かける自由気ままなソロ・アウトドア紀行

2017.09.29 Fri

 仕事で忙しい日々をリフレッシュするうえで、キャンプに出かけたりBBQをしたり、アウトドアで過ごすのってとても意味があることだと思う。でも「あんまり無理しちゃうと普段の仕事に影響が……」なんてネガティブな思考は誰しもあるだろう。そんな人におすすめの1泊2日の手軽なアウトドアスタイルこそ、車中泊。アウトドアフリークに人気を誇るミニバン・デリカD:5にカッチョイイ特別仕様車が出たぞ! ってことで、さっそく試乗だ。手軽にひとりで過ごす、秋におすすめのアウトドアライフを提案しよう。

オン・オフともに快適なドライブを

  • 上)紅葉台レストハウス横に向かう道は未舗装でソコソコ勾配のあるショートな林道。
    左)ここで忘れずにダイヤルを4WDオートに変更。駆動力を自動で適切に調節してくれる。

 渋滞を避けるため&有意義に行動をするうえで大切なのは早朝の出発。今回のプラン、向かう先は観光スポットが多く、週末のアウトドアレジャーに人気の富士五湖エリア。秋はひと昔前ならキャンプのオフシーズンと言われていたけれど、暑すぎず寒すぎずの過ごしやすい気候だし、空いているキャンプ場では自由度も高くなるため、近年では秋キャンプ人口が増えつつある。そんなこんなでいつもよりちょっと早起きをして6時、東京を起点として中央自動車道を山梨方面へ向かう。

 クリーンディーゼルエンジンを採用したデリカD:5 ACTIVE GEARは、上り坂の多い高速道路でもディーゼルならではのトルクフルな走りが持ち味。とにかく力強くスイスイ走る。ここで面白いことにインテリアの随所にあしらわれたオレンジ色の装飾が、とにかく効いていることに気付く。なんだかいつものドライブよりも気分がワクワクするのだ。この視覚による刺激、アウトドアとの相性がよさそうじゃないか。

 1時間ちょっとで河口湖ICを下車。宿泊地はここから30分ほど走れば到着する本栖湖キャンプ場である。キャンプサイトはチェックイン時間が8時からと驚異的な早さなので直行してもいいけれど、せっかくなのでデリカD:5 ACTIVE GEARの持つ、オフロード走破性も試したい。ちょうど道すがら、いいスポットがあった。西湖にほど近い紅葉台だ。麓から30分ほどで登れるトレッキングスポットとして名高い紅葉台だが、実は上部まで車の乗り入れができ、そこは舗装されていない路面となっている。シフトレバー横のドライブモードセレクターを2WDから4WDに切り替え、ガレ道をグングン上る。さすが、不安定な路面でも安心感抜群である。およそ5分ほどのアドベンチャーを楽しみ、紅葉台レストハウス横のパーキングに到着した。

上)紅葉台側から尾根道を少し歩き、上りきった開けたスペースが三湖台だ。突如背後に富士山が現れ、おしゃべりしながらの複数名で訪れた場合は、割とすぐその存在に気付くはず。
左下)よく整備されており、案内板も設置。この界隈は複数のトレイルルートを好みで選びやすい。
右下)上から見ると、樹海のスケールは圧巻。普段走行している車道ですら確認が困難なほどである。この日は遠方にうっすらと本栖湖が見えた。

 富士五湖周辺のエリアは手軽にトレッキングできるコースが多く存在している。紅葉台の周囲は西湖をグルリと囲むようなコース取りも可能なほどである。せっかくここまで上ってきたので軽く散歩がてら、近場の三湖台まで行ってみる。ゆるやかな尾根道を3分ほど歩くと左手には樹海、精進湖、本栖湖が、そして正面を見下ろすと西湖が見える。さらに振り返るとドンと構える富士山が。低山ながら、素晴らしい展望スポットである。西湖民宿村方面から急登を30分ほど汗をかいてトレッキングもできるから、麓のキャンプ場をベースとした日帰りトレッキングプランを組むのもいいところだ。

サイトは湖間近の高台に陣取る

キャンプ場内は起伏に富み、路面状況が悪い場所もある。やはりデリカD:5のような4WD車でのアクセスだと安心感が高い。

(左上)コンパクトにまとめたソロサイト。設営・撤収に時間をかけず、かつ快適に過ごせるようにまとめた。
右上)木さえあればすぐにセッティングできるスラックライン。 左)電動エアポンプでSUPを膨らませて時間と体力を温存。そしてサイトから湖までは徒歩1分の好立地であった。

 昼前には本栖湖キャンプ場にチェックイン完了。コチラ、予約不要のフリーサイトなので、気に入ったスペースは早いモノ勝ちとなっている。チラホラとキャンパーが目に付くが、探せばあったよ高台の穴場が。しかも湖までかなり近い場所だ。こういういいスペースを探し出す運も、フリーサイトのキャンプでは醍醐味といえる。

 車をフラットなスペースに止めたらサイドにタープとキッチンスペースを展開する。ソロなので道具は少なく、車中のベッドスペース作りも含めて30分ほどでセッティングは完了。うむ、やはり時間を持て余す。昼寝をするのも一興だが、ここは遊びの環境が整った場所。すぐそばに湖がある、そして豊富な樹木があるのだ。なので遊び道具としてインフレータブルタイプのSUPとスラックラインを用意してきた。樹間にラインを張り、スラックラインを楽しんだ後、夕方、湖の風がおさまったころにSUPへと出かける。日暮れ前の30分ほどだが、湖上で体を動かしていたので当然腹ペコ。

直火OKのフィールドなので焚き火がとにかく楽しい。薪を燃やして適度な炭にし、スキレット調理がしやすいよう、かまど用の溶岩の位置を整える。

左)熱したスキレットにオリーブオイルをひき、チューブニンニクと輪切り唐辛子を炒める。そしてオイルサーディンを並べて片面がパリッとしたらひっくり返し、しょう油少々、白ワインをキャップ一杯分投入。ミニトマトを空いたスペースに入れて仕上げに青ネギをちらしたら完成。バゲットをつけていただく。
右)シェラカップに好みのスモークチップをひとつまみ入れ、小型の網を載せる。そこにソーセージを並べたらもうひとつのシェラカップでフタをする。ワンバーナーの弱火で熱し、好みのいぶされ具合で完成とする。

 溶岩で囲った小さなかまどで焚き火をおこし、夕飯づくりにとりかかる。6インチのスキレットではオイルサーディンのグリルをグツグツと。ソーセージは直火で炙ろうかと思っていたが、小分けのスモークチップがあったことを思い出し、シェラカップを2つ使っての熱燻調理とした。食後は必要な分だけの薪を燃やして焚き火に興じ、就寝前に完全消火。明日の朝も早くから移動する予定だし、ひとりだと時間の流れがいつもよりゆっくりと感じるためか、早々に車中で寝袋に潜り込んだ。スマホの目覚ましを4時にセットして……。

2、3列目シートをフラット状態にし、その上にエアベッドを設置。シート下部には収納スペースが多く、ソロキャンプの道具は余裕で積めるのだ。早朝の撤収も素早くこなせた。

秋ならではの絶景を見に富士山の五合目へ

この日、期待していた雲海の出現はなかった。が、この大展望の絶景は紛れもないご褒美である。

 特殊な気候条件下で発生する自然現象、雲海。見られるのは偶然とか、滅多にお目にかかれないのでは? と思うが、実は秋が割と発生しやすい時期だという。富士登山の最盛期が過ぎた9月の半ばだからこそ、締めくくりに雲海出現率が高いと言われる富士山・富士宮口五合目まで行ってみようと思っていた。狙うは日の出から早朝の時間帯である。

 4時に起床し、表に出ても真っ暗である。が、撤収の段取りはできている。車中のエアベッドの空気を抜いてラフに畳んだら、2~3列目のフルフラットにしたシートはそのままに、道具を積み込む。ペグの抜き忘れに注意をし、10分足らずで撤収は完了した。いざ、雲海をめざす。

 キャンプ場を出発し、朝霧高原を抜けて富士宮市街へ。そこからは標高約2400mの富士宮口五合目まで一気に上がっていく。やがてワインディングへとさしかかると活躍するのがパドルシフトである。Dモードからパドルを操作することでマニュアルモードとなり、2〜4速で最適なトルク配分をはかりながら快適に標高をかせいでいく。少し空が明るくなってきたころ、富士宮口五合目の駐車場へ到着だ。さあ、雲海は出るのか……。眼下の市街地の明かりが徐々に消え、相模湾に薄いモヤがかかる。箱根の外輪山もおぼろげで期待は高まったのだが、日が昇りきると視界はより明瞭となってきた。残念ながら今回の旅の締めくくり、雲海展望チャレンジは失敗に終わったが、充実のソロキャンププランに違いはない。とにかく2日間、天気はよかったし、十分に満足な旅だった。普段の行いがよすぎたんだ、きっとね。

「雲海」を軸に旅のプランを形成してみよう
出現確率がひと目でわかる「雲海出現NAVI」

 三菱自動車が気象情報会社・ウェザーニューズとタッグを組み、今春より打ち出したインターネットコンテンツが「週末探検家」。自然現象への挑戦を週末探険のテーマに設定し、週末のアウトドアライフをより豊かにするコツを続々展開予定だ。その皮切りとなるのが全国20カ所の雲海ポイントをまとめた「雲海出現NAVI」である。自宅から狙い目の雲海スポットを検索してみると、週末の雲海出現確率がわかる、かつてない趣向。もし週末、キャンプに出かける予定があるならば、キャンプ地近くの雲海スポットを検索してみよう。パーセンテージが高ければ迷わずGO! 普段なかなかお目にかかれない感動の絶景を眺められるかもしれない。
 今回の取材は平日に実施したため、雲海出現確率が不明のまま富士山富士宮口五合目へ。そこで頼るのは確証のない自信、そして運のみ。やはり雲海出現NAVIで週末の出現確率を調べ、高確率の日に狙いを定めることがいいな、と感じたのだった。

全国の雲海出現エリアをまとめた「雲海出現MAP」。今回の旅のプランで最後に訪れた富士山富士宮口五合目は、NO.13にて紹介されている。

左上)自分がいる地域の文字を入れて検索をかけると最寄りの雲海出現ポイントへと誘導。
右上)来たる週末の雲海出現確率が表示される。この数値を参考にすることで雲海への遭遇率が高まるのだ。
下)雲海の種類や発生しやすい状況など、図解付きで詳細解説。

タフで頼れる旅の相棒
DELICA D:5 ACTIVE GEAR

 アウトドアフリークに人気を誇るデリカ D:5に「ACTIVE GEAR」と称した、個性あふれる特別仕様車が登場。エクステリア、インテリアの随所にオレンジ色をまとうことにより、アウトドアに出かけるワクワク感をいっそう増幅させる。これからのアウトドアライフをよりアクティブに、スタイリッシュにしたい人におすすめの一台だ。


【主要諸元】
DELICA D:5 ACTIVE GEAR
コンプリートパッケージ(ディーラーオプション装着車)
 
全長×全幅×全高:4730×1795×1870mm
乗車定員:7名
車両重量:1880kg
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:2267cc
最高出力:109kW(148PS)/3500rpm
最大トルク:360N・m(36.7kgf・m)/1500-2750rpm
トランスミッション:6速スポーツモード A/T
燃料:軽油
タンク容量:60ℓ
JC08モード燃費:13.0km/ℓ
駆動方式:4WD
メーカー希望小売価格:376万3800円〜(標準仕様)、394万7875円〜(ディーラーオプション装着車)
 
ACTIVE GEAR スペシャルサイト
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/active_gear/

(文・真田崇史/撮影・中里慎一郎/Produced by TEAM outside)

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