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レインウェア、どうせ着るならアウトドア仕様の本気モデルを! ダンサーのジャンさんが播磨富士で徹底インプレッション
2018.07.27 Fri
山上でキレキレのダンスを見せてくれるのは、ダンザーのジャンさん。その道のプロである。関西在住のジャンさんは、なぜか雨の播磨富士にてレインウェアを着込んで練習中。“山”と“富士”とくれば、必要なのはレインウェア。今回は、山ヤではないふつうの人の目線でレインウェアをインプレッション!
■mizuno rainwear/bergtech
レインウェアにもさまざまな種類がある。いわゆるコンビニで売られているようなワンコインで買えるペナペナのシロモノからアウトドア仕様の防水透湿素材をちゃんと使っているものまで、その幅はかなり広い。なんで防水透湿性が必要なのかといえば、それは第一にムレないから。いままでワンコインのウェアを来ていた人たちが、アウトドア仕様をまとってみるとたぶん、ビックリしてしまうと思う。うそ、なんでこんなにサラリとしているの!? と。
この際、ワンコンのシロモノは脇に置いておきたい。アウトドア仕様のモデルに比べれば、もはやレインウェアではない!! とも言えるほどのまったくの別物だろう。では、アウトドア仕様のモデルが一括りでまとめられるかといえば、そうでもない。防水透湿素材の代表格といえばゴアテックスであるが、やはり予算的にもかなり覚悟をしなければならない。性能の高さは山での安心安全に繋がるものだけに、ここはお金を掛けておくべし、というのは確かなことではあるが、それはある程度、山慣れた人たちが口にする言葉だろう。
だけど、そこまでは手が届かない……となったときに選ぶべきモデルはなんなのか。じつは防水透湿素材にもさまざまな選択肢がある。ブランド各社が素材メーカーといっしょに独自に開発している素材がそれ。防水透湿という基本機能をベースに、各社ともいろいろな工夫をしているポイントだ。
今回注目したいのは、ミズノが手掛けているベルグテックのEXレインスーツ。
耐水圧が約30,000mm以上だったり、透湿性がおよそ16,000g/㎡/24hだったりと数値的なところはともかくも、もっとも注目すべきは、そのコストパフォーマンスの高さ。いやいや、この性能を保ちつつ、そんな値段でOKなのミズノさん! と、思わず、つっこんでしまいたくなるほど。
必要な性能を保ちつつ、なっとくの値段で手に入れられる。これは、まさに山の入門者向き。これから山をやってみたいと思っているユーザーには、ぴったりのモデルなのである。なんと、過去3年間で富士登山者の38%がミズノのレインウェアを着用していた(ミズノ調べ)というデータもあるほど。初めての山=富士山という図式がいかにもありそうなだけに、思わず納得。
つまり、街と山をつないでくれる橋渡し役。信頼のレインウェアなのである……ということで、冒頭のダンサー、ジャンさんのように一見、山とは関係ないような人にもぜひとも使ってもらいたい一品。じつは播磨富士は、ジャンさんが仕事の合間にちょくちょく登ってはダンスの練習をする場所。仕事の合間だけに、ベルグテックの下は仕事モードのまま。それでも濡れない、ムレない本格的なアウトドア仕様のモデルは、ジャンさんに次の山への思いを強くさせた(かどうか……)、はず。
■ベルグテックEX ストームセイバーⅥレインスーツ
14,500円+税
サイズ:S~XL
カラー:ブルー、ピスタチオ、イエロー、レッド、オレンジ、ペイパーシルバー
重さ:570g(M)
■高御位山(播磨富士)
標高は304m。兵庫県の加古川と高砂市のあいだに連なる低山。またの名を播磨富士といわれ、地元のひとたちから親しまれてきた山。高御位山の山系は、播磨アルプスとも呼ばれている。鷹ノ巣山にかけては岩尾根が続き、低山ながらも歩き甲斐もある。また、周囲に高い山がないだけに、稜線上の多くは好展望。
【動画制作:よしだ昌平】