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フォトグラファー・ヨシダナギさん、A&Fカントリーでアフリカ旅支度
2018.08.08 Wed
アフリカの少数民族を追いかけるフォトグラファーとして注目を集めるヨシダナギさん。
初めてアフリカに渡ったのが2009年。以来、訪れた国は16カ国。アシスタントもつけず、現地ガイドとふたり、アフリカの僻地まで少数民族を探してぐいぐいと旅し、少数民族と同じ格好になって撮影をするヨシダさんだから、明るく物怖じしない、猛者がやってくるのかと思いきや、落ち着いた口調の静かな女性ではありませんか。
そして、「私、人見知りですし、全然旅慣れてないんですよ」とはにかむ。2週間前にアマゾンから帰ったばかり、今年の12月にもまたアフリカへ行くというヨシダさんに、A&Fカントリーで旅に必要なアイテムを実際にお買い物してもらった。
お買い物をしてもらったのは、A&Fカントリー 渋谷ヒカリエShinQs店。便利な立地、アイテムの豊富さ、アウトドア旅の駆け込み寺として、われわれAkimamaスタッフもお世話になっております。
アフリカ旅の支度に必要なものとは?
A&Fカントリー渋谷ヒカリエShinQs店は渋谷駅直結ヒカリエの4階、という立地。テントやイス、調理道具、アウトドアウェア、キャンプに快適なアイテムが充実していて、今のシーズンは野外フェスに必要なものを探しにくる方が多いとか。
スタッフの山口 彩さんに案内してもらいながら、さっそくお買い物スタート。まずは、ヨシダさんが気になっている、というテントから。
「ホテルに泊まるんですがだんだんなくなってくるので、最後はテント泊なんです。スーツケースをテーブル替わりにして作業しないといけないから、テントは大きい方がいいなあ」
エイアンドエフの看板商品でもある、ヒルバーグ(HILLEBERG)のテントを見るヨシダさんと山口さん。スウェーデン生まれのヒルバーグは、超軽量で強度があり、機能、デザインともにテントの最高峰といってもいい。山口さんとカタログを見ながら、サイズや重量をチェック。
「もう少し大きいほうがいいかなあ」とテントに興味津々。アフリカでは「暑くてなかなか眠れない」という。日中の休憩に木陰にハンモックを張って眠る提案をする山口さん。蚊帳のようなカバーがついたハンモックなら虫問題も解決。
次に、興味を持っていたのがライト。アフリカの夜は、一寸先も見えないほど真っ暗闇。「頭にランプはつけたくないんですけど、両手はあいていてほしいんです」というヨシダさんにスタッフ山口さんが提案したのは、洋服につけられるタイプのライト。
チェストストラップやパンツのウエスト部に取付可能な、ウルトラスパイア(Ultraspire)のクリップ式ライト。強力マグネットを備えており、車の中などでも重宝。
「ただ、何かを買ったとしてもアフリカでは人にあげちゃうんですよね」と、マネージャーのキミノさんがぽつり。だから、カメラ機材を入れるバッグもゴミ袋にしている、というほどミニマムな旅支度が常とか。
アフリカではチャコ(Chaco)のサンダルを愛用。「チャコは、足首と指をしっかりホールドして脱げないから履いています」。チャコのコーナーで2足目を物色中。
そんなヨシダさんの目が輝いたのが、こちら「コクーン(COCOON)」のトラベルシーツ。
「さらっとした肌触りでコンパクトになる寝袋型シーツなんです。寝袋や山小屋でのお布団に使う人が多いんですけど、アフリカでならタオルケットがわりに使っても気持ちいいと思います。虫除け機能がついているものもありますよ」(スタッフ山口さん)
「虫がすごいので、虫除け機能はありがたいです。コットンの肌触りがいいですね。ガイドさんに貸すこともできるから2個買おうかな」(ヨシダさん)
「同じコクーンでタオルもありますよ。吸水力が高いんですが、すぐ乾くんです。かさばりませんし、軽い。サイズもいろいろありますから,登山やキャンプに持っていく方が多いんですよ」(スタッフ山口さん)
「私、寝るとき顔にタオルをばさっとかけて寝たいんです。プライベートな空間がほしいというか、シャットアウトしたいというか。このタオルはいいですね」(ヨシダさん)
商品知識豊富なスタッフ山口さんの提案もあって、かゆいところに手が届くアイテムと出合えたよう。タオルを干すロープも欲しい、というわけでコクーンのトラベルシーツとタオル、コフランのロープがお買い物かごに入りました。
トラベルシーツを作っているオーストリアのコクーン。コンパクトになるタオルや枕も人気。不衛生な場所や山小屋の布団が気になる人は「マイ・コクーン」があると安心。「あ、これ、使ってます!」と手に取ったのが“ヒル下がりのジョニー”。自然界で生分解される材料だけで製造したヒルよけスプレー。「本来は服や靴にふるもので肌についてはいけないんですが、あまりにもヒルが多い場所だと直接腕に塗ってしまいます」。……ヒル攻めを想像するだけで絶句。「虫はもちろんヒルやダニだけでない。羽虫も多く、「ロケがないときはこれを被ろうかな(笑)」。コフランのヘッドネットを手ににやり。
なぜ、アフリカに惹かれるのか?
そもそも、なぜヨシダさんはアフリカへこんなにも通っているんだろう。
「5歳の頃、マサイ族をテレビで見てなんてかっこいいんだろうって衝撃を受けたんです。自分もいつか肌の色が変わりって、アフリカ人になれると思っていたんです」
アフリカ人になるという夢は、アフリカへ行くというものに変わり、エチオピアを訪ねたのが23歳。英語は超カタコト、ひきこもりがちのコミュニケーション下手な女の子は、カメラを持って飛んだのだ。憬れの少数民族に会うために。
©nagi yoshida ヨシダさんの人生を方向づけたといってもいいマサイ族。ケニア南部からタンザニア北部に暮らす民族で、“草原の貴族”とも呼ばれ勇敢でプライドが高い。
旅の珍道中の様子は、エッセイ『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』(扶桑社)に詳しい。少数民族に出会い撮影させてもらえるまでって、こんなに大変なのか。全員ではないけれど、現地ガイドのいい加減さに、読んだこちらも泣いてわめきたくなる。
近代化が進むアフリカで、少数民族の現金収入源は観光客。「お金を払ってさっさと写真を撮ってくれ」と実にビジネスライクとか。5歳の頃から焦がれに焦がれた、18年間の片思い。それを無下にされて、ヨシダさんはとっても悲しかったし、交渉できない自分の語学力のなさが悔しかった、とエッセイにある。
少数民族のかっこよさを世の中に伝えたい、と考えていたヨシダさんは、彼らと同じ格好をしたら心を開いてくれるのでは!? と思いつく。
「子どものころからずっと憧れていたこと。あなたたちみたいになりたい、ということをガイドに伝えてもらって。同じ民族衣装を着させてほしい、とお願いしたんです」
裸で生活をしているコマ族やヒンバ族を撮影させてもらうときに、自分も同じ姿になる。そうすることで彼らに敬意を評しているのだ。
©nagi yoshida ナミビアのヒンバ族。赤土を肌や髪に塗り、紫外線から身を守る。彼女たちの凛とした姿に、ヨシダさんも「すごくかっこいい」と震えた。
アフリカでは現地の通訳、ガイド、運転手など複数で行動することもあるし、通訳兼ガイドとたったふたりのロケ隊のこともある。ガイドさんのモチベーションをキープすることが、いい仕事にもつながる、とヨシダさん。
「もうね、暑すぎて冷たい飲み物がごちそうなんですよ。冷たい水があるとみんなのモチベーションがあがる! 仲のいいガイドに預けておこうかな。これって何日くらい冷たい状態ってキープできますか?」と、クーラーボックスに目がいく。
ソフトクーラーの代名詞ともいえる「シアトルスポーツ(SEATTLE SPORTS)」。冷たい水が飲めるとスタッフのモチベーションも上がる、とヨシダさん。4サイズあり、ヨシダさんは21ℓを検討中。ちなみに、水場での貴重品やカメラケースとしても使える。
スタッフの山口さんいわく、本当はハードクーラーのほうが保冷は続くけれど、折りたたみできることが前提。ソフトクーラーなら、シアトルスポーツがダントツで保冷時間が長い、と話すうしろでマネージャーのキミノさんが「アフリカで冷たい水なんて飲もうと思うんじゃない(笑)!」とぽつり。
「もうキミノは、現場を知らないからむちゃぶりばかりしてくるんです! だから、12月にあるアフリカロケに君野も連れて行くことにしたんです」
「僕はホテルから出ませんよ」
とヨシダさんとキミノさんの掛け合いに、次はキミノさんがお買い物にくる番か!?
ヨシダナギさんお買い上げ
①コクーン テリータオルライト(L) 2,700円(税込)
②コクーン トラベルシーツ 5,940円(税込)
③ヒル下がりのジョニー 1,296円(税込)
④コフラン クロヂライン 432円(税込)
⑤チャコ Z1クラシック 10,260円(税込)
⑥シアトルスポーツ ソフトクーラー(21ℓ) 10,044円(税込)
ヨシダさんのアフリカの旅支度は、虫除けや快眠につながるアイテムと、クーラーボックスを検討中。
自分だけでなくチーム全員が快適になる道具を選んだヨシダさん。次回のアフリカロケの作品も楽しみにしています。
■A&Fカントリー 渋谷ヒカリエShinQs店
所在地:渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエShinQs 4F
電話番号:03-6434-1452
営業時間:10:00~21:00
定休日:不定休
【取材協力 エイアンドエフ、取材・文 柳澤智子、写真 花田龍之介】
■ヨシダナギさんテレビ出演&写真展のお知らせ
<「クレイジージャーニー」出演>
ダウンタウン松本、バナナマン設楽、小池栄子さんがMCを務める毎週水曜深夜の『クレイジージャーニー』。8月8日(水)、21時からのゴールデンタイムに『クレイジージャーニーSP』(TBS系)として放送。ヨシダさんが南米アマゾンを訪れ、日本のテレビ初登場となる民族と出会った様子が放映されます。
<写真展「HEROES」開催>
東京/西武 池袋本店6階(中央B8)
日時:2018年8月14日(火)~8月19日(日)
広島/そごう広島店
日時:2018年8月24日(金)~9月3日(月)
名古屋/松坂屋 名古屋店
日時:2018年9月19日(水)~9月24日(月)
profile―――ヨシダナギ
1986年生まれ、フォトグラファー。幼少期からアフリカ人へ強烈な憧れを抱き「大きくなったら彼らのような姿になれる 」と信じて生きていたが、自分は日本人だという現実を10歳で両親に突きつけられ、挫折。その後、2009年より単身アフリカへ。アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影、発表。その唯一無二の色彩と生き方が評価され、TVや雑誌などメディアに多数出演。2017年には日経ビジネス誌「次代を創る100人」、雑誌PEN「Pen CREATOR AWARDS」に選出される。同年、講談社出版文化賞【写真賞】を受賞。写真集『SURI COLLECTION』(いろは出版)、BEST作品集『HEROES』(ライツ社)が発売中。エッセイに『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』(扶桑社)、『ヨシダナギの拾われる力』(CCCメディアハウス)がある。
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