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日本有数の清流にある珍景、 それが「仁淀川の釧路川」。その入り口はけっこう謎!?
2019.08.02 Fri
大村嘉正 アウトドアライター、フォトグラファー
「仁淀ブルー」な水質のよさから、近頃では「日本最後の清流・四万十川」よりも注目されている高知県の仁淀川。雄大な山並みのあいだを、そして広い河原を滔々と流れていく川旅に魅了されたカヌーイストは多いと思います。
滔々と流れる仁淀川。
しかしカヌーイストのみなさん、仁淀川のこんな表情をご存知ですか? まずは動画をご覧ください。
これは仁淀川の下流域、いの町と日高村の境にある分流で、長さは約300m。北海道東部の一級河川・釧路川の源流部に似ているので「仁淀川の釧路川」と呼ばれています。
仁淀川の釧路川はこの赤ピンの場所に。
仁淀川をカヌーやカヤックが下るようになってずいぶん(30年以上?)経ちますが、このジャングルみたいな分流を目にした人は少ないようです。というのも、このあたりの仁淀川の幅は本流と河原をあわせて約200m、それに対して「仁淀川の釧路川」の入り口は幅10mぐらい。しかも、そこは岸辺の草木によってカモフラージュされています。
対岸(旧加田キャンプ場の河原)から見た「仁淀川の釧路川」の入り口(画像中央やや上)。
というわけですべてのカヌーイストにお届けします、「仁淀川の釧路川」の流れには、こうやって乗るのだ!
①国道194号にある「土佐和紙工芸村くらうど」から仁淀川を下ること約5㎞(カヤックだと約1時間半)、下流を向いて右岸の岩場に、鉄格子の取水口が見えてきます。それを過ぎたら右岸のそばを漕いでいきましょう。まもなく、よほどの増水でないかぎり、川面にいくつもの岩が見えます。
この岩礁が見えてきたら、あと約200m。
②岩礁群を通過したら仁淀川の釧路川はもうすぐ、岸辺の木の枝に引っかからないように右岸を漕いで行けば、仁淀川の釧路川への流れに乗ります。
ジャングルみたいな景観の川で、しかも濁っていないのがすばらしい。
この夏、仁淀川の知られざる景観をお楽しみください!
(文・写真=大村嘉正)