- 山と雪
「ココがどこだかをキチンと伝える、レスキュー看板!」の話、その2
2013.05.17 Fri
宮川 哲 編集者
アウトドア、登山の世界では、レスキューは大きな問題ですよね。前出の記事「ココがどこだかをキチンと伝える、レスキュー看板!」にもあった、レスキューポイントの看板ですが、先日行った那須の茶臼岳でも発見しました。
こちらは、2010年の秋に那須岳の地元、那須山岳救助隊の方々が「遭難時の位置把握」のために、登山道沿いに番号プレートを設置したものです。万が一の遭難時には、救助するほうも場所の特定に難渋することが多かったようで、その対策案がいろいろと練られていたみたいです。このナンバープレートの設置以降は、ピンポイントでの現場到着が可能になったそうで、救助する側にもされる側にも利すること大なりですね。
ナンバープレートは、那須山岳救助隊のホームページ『那須トレッキングガイド』に掲載された「登山ガイドマップ」(下の地図参照)に連動するようになっており、遭難者が番号を伝えるだけで、その場所が視覚的に把握できるようにも工夫されています。
[那須山岳救助隊 那須トレッキングガイド]
備えあれば憂いなし。
もちろん、遭難しないのがいちばん大切なことですが、万が一のときのためにこの「レスキュー看板」のことを知っておくのは無駄ではありません。入山前にひと調べして、そんな備えのあるなしを把握してみてはいかがでしょうか。この“ひと調べ”も、安全な登山に繋がる行為だと思います。
山のシーズンもいよいよ本格化してきます。みなさん、心して山に入りましょう!