- 山と雪
ちょっと気が早い!? いやいや、山の“紅葉”はもうすぐですよ!
2013.09.04 Wed
宮川 哲 編集者
こんなにも暑い日が続くのに、もう紅葉の話題なんて。と、思った方も多いかもしれません。でも、北のほうとか、標高の高い山々では、もうポチポチと秋の気配が近づいているみたいです。
今日は9月の4日ですが、大雪山の旭岳ロープウェイのホームページ情報によれば、
「すでにウラジロナナカマドの紅葉がところどころで進んでいます」
なんてことも、紹介されています。
旭岳といえば、北海道の最高峰。9月も半ば過ぎには紅葉もまっ盛りとなります。朝夕のニュース番組なんかを見て、
「え!? ホッカイドウは、もう紅葉なの?」
と、驚かされるのは、毎年のことですよね。
現に9月4日の段階でナナカマドの紅葉が始まっているのであれば、酷暑といわれた今年でも、例年通りの紅葉がやって来るのかもしれませんね。
紅葉の善し悪しは「日中と朝夕の寒暖差が大きければ大きいほどいい」なんてことをよく耳にします。
となれば、暑かった今年こそ、ちょっとした寒気が山に入ってくれれば、あるいは期待は大なのかもしれません。と、これは、勝手ながらの自分予測ですけれど……。あしからず。
大雪山の紅葉がとてもステキなのは、右の写真のとおりです。
こちらはもう随分前の写真ですが、9月の中ごろに撮ったものです。たしか、愛山渓温泉から入山したときのもので、当麻乗越から旭岳を撮影しました。手前に広がっているのは、紅葉の名所として知られる裾合平周辺の森です。きれいですよね〜。
秋は一瞬。10月の声が聞こえるようになれば、大雪山には雪の季節がやってきます。だから「この景色を見たい!!」と思うなら、9月のアタマのこの時期に行動を開始しなければ! なのですね。
とはいえ、日本は南北に長く、標高の高い山もたくさんあります。大雪山を見逃してしまっても、紅葉のいい山はまだまだたくさん。
ご参考までに、大雪山の下の写真は、9月の終わりの剱岳・早月尾根。岩の殿堂で知られる剱も、山の中腹は紅葉の名所なのです。
さらに下の写真は、10月中旬の八ヶ岳です。こちらは、八ヶ岳を南北に分断する北沢峠へといたる途中の森の写真です。
「錦秋」とは、よく言ったもので、紅葉が錦の織物を広げたがごとく、美しく森を染め上げています。
で、もう少し登れば、爆裂火口で有名な硫黄岳へと道は続くわけでして。
「紅葉の山」としては、あまり知られていませんが、実は八ヶ岳は、秋にもいい山なんですよね。
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都会ではまだまだ30度を超す日々が続きますが、山の秋は一歩一歩、着実に近づいています。夏とは違った山の季節が、そろそろ始まりますね。
みなさん、秋山の準備は整っていますか?