- 山と雪
コロナ禍における、アウトドアでの行動ガイドライン 〜冬季編〜 をCAJが公開
2020.12.31 Thu
2020年12月にコンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)が、年末年始の冬休みを控え、コロナ禍における野外活動の基本となる行動ガイドライン「#ステイコネクテッド~自然と適切につながるための6つのヒント~冬季編~」を発表しました。これは、CAJが、6月に日本のアウトドアを推進する10団体と共同発表したガイドラインのウインター・バージョンであり、積雪期の今、フィールドへ行くための行動指針になっています。
6月に発表してから半年が経ついまも、新型コロナウイルスの感染拡大はいまだ終息の気配すらみせません。フィールドは夏から秋を経て、今年は各地で予想以上の降雪により、スキー場は昨年よりも早くオープンできたものの、現在のような感染状況では、どこも営業を縮小するなど、手探りの状態が続いています。GO TOトラベルキャンペーンも一時停止となり、私たちは遠出も外出もままならず、じっと指をくわえて、遠くの雪山を眺めるばかりです。
そこで、コロナ禍における冬季のアウトドア活動行なう際のガイドライン 「#ステイコネクテッド~自然と適切につながるための6つのヒント~冬季編」を発表しました。
これは、アメリカの「The Recreate Responsibily Coalition」という同盟が、#Recreate Responsibly〜Winter version〜(責任を持ってレクリエーションするために〜冬〜)を発表したことにならい、日本のフィールドや交通機関の状況に鑑みCAJが発表したものです。
とくに積雪期は、コロナの感染リスク以上に、大雪による雪崩やホワイトアウト、低温による凍傷や疲労凍死など、フィールドでのリスクが格段に高くなります。また、降雪や路面凍結による通行規制や立ち往生など、車の運転や車両のトラブルにも細心の注意が必要です。
地球温暖化に危機感を感じる昨今、真っ白な雪が降り積もるという、あたりまえの日本の冬はいつまで続くのでしょうか。それを考えると、降雪のニュースを聞けば、山にスキーにと出かけたくてウズウズしてしまう気持ちも理解できます。しかし、今は誰もが野外活動を楽しむことができるよう、家族や周りの人々、フィールドを提供してくれる多様なコミュニティ、そして、多様性に満ちた豊かな自然に敬意を払い、いずれとも “適切な社会的距離を保ち、いい関係性でつながり続けることで、お互いにその恩恵を平等に享受すること”ができるよう、このガイドラインを参考に行動してください。
なお、各アクティビティに関するガイドラインは各団体や各施設によって異なる場合があります。また、各自治体、フィールドによっては、入山禁止条例や交通規制によって、利用状況は逐次変化していることに注意してください。さらなる感染拡大などにより、スキー場や施設が閉鎖される可能性もあります。このガイドラインは、そうした状況を再度起こさないためにも、そしてコロナが終息したあとでも、冬季の野外活動を行なう上で推奨されるべき指針となっています。
ご賛同いただける方は、ぜひ、ハッシュタグ「#ステイコネクテッド」をつけて、SNSなどで拡散してください。